ヤマモト

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サナエノミクスでアベトレードならぬ高市トレードによる円安・日本株高が進行 PART44

今朝の報道によると、トランプ政権は仲介役のパキスタンを通して15項目の和平案をイラン側に提示したという。その15項目の中には「1カ月の停戦」、「ホルムズ海峡の解放」、「濃縮ウランのIAEA(国際原子力機関)への引き渡し」、「核開発能力の解体」、「イランに課した全ての制裁の解除」、「ヒズボラなど代理勢力への支援停止」などが含まれている。また、明日26日にパキスタンで米国とイランの高官レベル協議を行ない、米国側からはトランプ大統領の娘婿クシュナー氏とウィトコフ中東担当特使が出席するという。こうした報道が好感され、日経平均は2.8%高、TOPIX(東証株価指数)は2.5%高と日本株はほぼ全面高となった。原油価格も80ドル台まで急落している。これに対してイラン軍の報道官は一切の交渉を否定し、「米国は自分自身と交渉している」と述べている。イラン側は以前から米国との水面下の交渉を否定し続けているが、これはあくまでもハッタリで、イラン国民や周辺国に対するポーズと見るべきだろう。ただ、イランがこの提案に乗って停戦が実現するかどうかは予断を許さない。仮に、米国がイランと停戦で合意したとしても、イスラエル...
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サナエノミクスでアベトレードならぬ高市トレードによる円安・日本株高が進行 PART43

日本時間、明日24日8時44分までが、トランプ大統領が予告したイランへのホルムズ海峡完全解放の期限となる。イランがそれを実行しなかった場合、イラン国内の発電所を壊滅させるとトランプ大統領は警告した。これにより今日の日経平均は一時約2700円安の5万688円と、今月9日につけた開戦後の安値5万1407円を大幅に下回った。しかしながら、時間外取引でNYダウの下げ幅は100ドルから200ドル程度と極めて小幅なうえに、トランプ大統領がこの警告をSNSのXに投稿する前の先週金曜日深夜の段階で、日経平均の先物は2000円を越える下げ幅になるなど、あたかも事前にトランプ大統領の動向を察知しているかのような取引が行われていることに注目すべきだろう。今回のイラン国内の発電所を壊滅させるという脅しは、イランに対する最後通牒の側面がある。イラン国内の発電所が壊滅すれば、新たにミサイルなどの兵器が作れなくなるばかりか、全国規模で通信機能が麻痺するほか、冷暖房が使えなくなるのはもちろん、水道も使えなくなり、食料品の確保も難しくなる。イランの人口9000万人が一瞬で日常生活に支障をきたし、イラン国内は大混乱に見舞...
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サナエノミクスでアベトレードならぬ高市トレードによる円安・日本株高が進行 PART42

今日の日経平均は1539円高の55239円と、今回のイラン戦争開戦後で最大の上げ幅を記録した。TOPIX(東証株価指数)も同様で上昇率は日経平均が2.87%、TOPIXが2.49%だった。WTI原油先物相場も今日は一時91ドル台と約4%急落するなど市場では先週とは打って変わって楽観論が増え始めている。これはロシアや一部の湾岸諸国が仲介している停戦交渉が進展してきたことを意味する。ロシアのプーチン大統領は毎日のようにイラン大統領と連絡を取り合っていると一部で報じられたほか、最高指導者に先週されたモジタバ師がロシアに搬送され、大統領官邸に隣接する病院で治療を受けているとの報道が相次いだこともそれを裏付けている。さらに、インドや中国、パキスタンなどのタンカーが相次いでホルムズ海峡を通過したことが判明し、「原油を一滴も通過させない」と宣言していたイランの強硬姿勢₈に変化の兆しも出てきた。明日の日米首脳会談でトランプ大統領はイラン情勢について高市首相に何らかの情報提供をすると思われる。日本は自衛隊の艦船を派遣しない方向だが、それに代わる米国への便宜供与を要求されるのは必至で、株式市場にとってはそ...
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サナエノミクスでアベトレードならぬ高市トレードによる円安・日本株高が進行 PART41

日経平均、TOPIX(東証株価指数)ともに今日で3日続落となったが、日経平均の下げ幅は68円安、0.13%の下落と小幅だった。TOPIXは0.5%の下落、東証スタンダード指数は0.03%のプラス、東証グロース指数は0.75%のプラスと中小型株や振興成長株が堅調だった。朝方、イランのアラグチ外相が米CBSテレビのインタビューで「船舶の安全な航行について我々と話し合いたい国には門戸を開いている」などと述べ、複数の国と接触していることを明らかにした。その後、インド国籍のタンカー2隻がホルムズ海峡を通過したことが判明した。また、トランプ大統領は中国に対し、ホルムズ海峡の航路確保のために軍艦を派遣するよう要請し、習近平主席が海峡の解放に向けた支援がなければ、今月末の米中首脳会談を延期するかもしれないと圧力をかけた。実際、中国がイラン産の原油を買わなければイランは外貨を獲得できなくなり、ミサイルやドローンの生産にも支障が生じる。またトランプ大統領はNATO(北大西洋条約機構)に対しても軍艦の派遣を要求していて、フランスがイランとの交渉を進めているとされる。一方で、イギリスは米国への協力をやんわりと...
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サナエノミクスでアベトレードならぬ高市トレードによる円安・日本株高が進行 PART40

今日の日経平均は633円安の5万3819円とイラン戦争開戦以来、2番目に低い水準で終わった。トランプ大統領がSNSに今日、「イランの狂ったテロリストたちに何が起きるか見てみろ」と投稿したため、何らかの新たな軍事作戦が行なわれるとして時間外取引で日経平均は5万3000円ちょうど近辺と東証の終値から約800円急落した。トランプ大統領のことだから根拠のない脅しの可能性もあるし、イラン攻撃は続いているので、新たな標的を攻撃するという意味合いなのかもしれない。ちょっと気になるのが、今日、隣のイラク国内に米軍の空中給油機が墜落したとのニュースだ。イラン軍ではない友軍の空中給油機に接触して墜落したとのことで、相手方の航空機は無事着陸したという。この空中給油機は戦闘機だけでなく、B-2ステルス大型爆撃機などイランから大幅に離れた基地から飛び立った航続距離の長い大型機にも給油できる。あくまでも推測だが、トランプ大統領の意味深な発言と今回の事故を合わせて考えるに、前述したB-2ステルス機やB-52大型爆撃機によるイラン国内への大規模な爆撃が近く行なわれる可能性が高いのかもしれない。これまで米軍は戦闘機や艦...
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サナエノミクスでアベトレードならぬ高市トレードによる円安・日本株高が進行 PART39

トランプ大統領がイラン戦争について「戦争はほぼ完了した」」と9日に発言したことで、株式相場は世界的に急反発した。原油価格もWTI先物で一時119ドル台まで暴騰したが、昨日は一時76ドル台まで急落している。ただ、今日になってホルムズ海峡でコンテナ船2隻に無人機攻撃が行なわれたとの報道があり、イラン側が停戦交渉に応じず、むしろ戦争長期化を図っているとの見方が市場でも増えてきた。イランは米国とイスラエルが住宅や学校などへも攻撃したとして中東各地に報復攻撃を行なっている模様だ。こうなるとペルシャ湾岸諸国を巻き込んだ広域紛争になりかねず、それを材料に投機筋が今週末のメジャーSQや来週末のNY市場のメジャーSQに向けて再び売り攻勢をかけてくる可能性が高まってきたと言える。原油価格は現在、4月渡しの期近物が取引のほとんどをしめるため、G7による備蓄の共同放出のアナウンス効果で価格の急騰が抑えられている。この点で、ヘッジファンドなど投機筋が得意とする「原油の先物買い・株先物売り」の裁定取引はこれまでと違ってあまり機能しなくなる。それでも今日あたりで空売りの買い戻しが世界的に一巡するため、今後の株価の下...
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サナエノミクスでアベトレードならぬ高市トレードによる円安・日本株高が進行 PART38

前回の当欄でヘッジファンドなどの投機筋が「原油先物買い・株売り」の裁定取引を日米欧の3極で仕掛けてくる可能性が高いと書いたが、ここまで露骨に仕掛けてくるとは予想していなかった。原油先物市場は株に比べてほんのわずかな資金で相場を動かすことができるうえに、取引規制が極めて緩いため、先週末の日本の大引け後から1日も経たないうちに25%も暴騰した(WTI原油先物は93ドル台から119ドル台へ)。それに対応して、主要国は9日にG7(主要7カ国)の緊急財務相会合を開き、備蓄の共同放出を議論すると報じられた。G7財務相金融会合は日本時間今日夜9時半に開かれる予定で、すでに3カ国が備蓄の放出に賛成しているという。これを受けて、WTI先物は午後5時現在102ドルまで下落してきたが、協議がまとまるかどうか不透明な要素もある。また、イランはバーレーンの海水淡水化プラントをドローンで攻撃した模様で、周辺国は警戒を強めている。ペルシャ湾岸のアラブ産油国6カ国だけで海水淡水化施設は400以上あるという。これは砂漠地帯の産油国にとって命綱だけに、イランの攻撃は周辺国を脅す駆け引きにも使われている。イラン国内の多くは...
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サナエノミクスでアベトレードならぬ高市トレードによる円安・日本株高が進行 PART37

日経平均は連騰して5万5000円台をどうにか維持したが、未だ25日線(5万6113円近辺)を回復できていない。一方、テクニカル面では13週移動平均(5万3613円近辺)が昨年5月以降、10カ月にわたって強力な下値支持線となっている。今回の急落局面でも4日につけた安値5万3618円が13週移動平均まであと5円に迫ったところで反発している。これは売り方が明らかに13週移動平均を意識してドテン買いに動いたからに他ならない、まぁ、こんなところで許してやろうといった感じだろう。ただ、来週末はメジャーSQのため、売り方はもう一度13週移動平均まで売り崩してくる可能性を視野に入れておく必要がある。今回の急反発で売り方のショートカバー(買い戻し)は一巡したため、売り方は「原油の先物買い・株売り」の裁定取引を日米欧の3極で仕掛けてくる可能性が高いと私は見ている。株や金と違って原油の先物は期近(翌月物)が取引の中心となる。ただでさえ、株や為替、債券などと違って極端に小さい市場なので、わずかな資金で相場を動かすことができるからだ。今は世界の原油輸送の2割がホルムズ海峡を通過するので、来月渡しの原油の現物が手...
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サナエノミクスでアベトレードならぬ高市トレードによる円安・日本株高が進行 PART36

米国・イスラエルによるイラン攻撃開始後の3日間で、日経平均は一時5200円以上も急落し、下落率は8.8%に達した。これで衆院選後の上昇分を全て吐き出した。さすがに今日は日経225先物の出来高が約9万8000枚と通常の3倍近くに膨らみ、セリングクライマックスの様相を初めて見せた格好だが、米国の出口戦略がハッキリしない以上、まだ全く安心できない情勢ではある。最大の問題は、イランサイドの攻撃能力が著しく低下したため、ホルムズ海峡の封鎖しか米国との有効な交渉カードがないことである。トランプ大統領は今日の日本時間早朝にホルムズ海峡を通過するタンカーやコンテナ船などを米軍が護衛すると表明したものの、それを実行する体制が整うまでにまだしばらく時間がかかるうえに、全てのタンカーが無事に海峡を通過できる保証はない。今は損害保険各社がペルシャ湾に待機中の船舶の保険を停止することで一致しているため、米軍の護衛がついたとしても、航行に踏み切る船は限られそうだ。米国とイスラエルの連合軍が最高指導者や革命防衛隊トップなどを排除したにも関わらず米軍が攻撃をやめないのは、おそらくイスラエル側がイランの軍事施設のほとん...
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サナエノミクスでアベトレードならぬ高市トレードによる円安・日本株高が進行 PART35

米国とイスラエルによるイラン攻撃で、日経平均は一時1600円近く急落したが、終値は793円安の5万8057円と、どうにか5万8000円の大台を維持して終わった。下落率は1.35%、TOPIX(東証株価指数)も1.02%と今日の段階ではAIバブル崩壊懸念など日常的な悪材料と大して変わらないインパクトだった。ホルムズ海峡が実質的に閉鎖状態になったにも関わらず、原油先物価格も5%程度の小幅な上昇にとどまっている。今回と同様、昨年6月に米国とイスラエルがイランを攻撃し、イランの核施設にバンカーバスターを打ち込んだ際も、株価が急落したのはほんの一時的で日経平均は2%程度の下落と、今日の安値までの下落率に近い下げにとどまった。今回は最高指導者を殺害してイランの体制転換を促している状況だから、昨年6月とは違って、その2~3倍は下げても不思議ではない情勢である。ただ、いつものように、米軍の攻撃計画を事前にキャッチしていた投機筋がいたのは確かなようで、少なく米国株に関してはダウ平均が2月10日の最高値5万512ドルから先週末の安値4万8678ドルまで1834ドル、約3.6%下げる過程で投機筋が先回り売り...