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羅針儀Vol.137 09年1月8日号 環境バブルと米自動車業界再生のシナリオ ~PARTⅡ~

●石油産業を守る「H2GO」昨年11月、ロサンゼルスで開かれた自動車見本市SEMAでひときわ注目を集めた車があった。ロン・モーター社(RMC)が出品したエコカー「スコーピオン」だ。水とガソリンで走るこのスポーツカーは、450馬力のモンスターカーであるにも関わらず、リッター17キロという低燃費を実現。最高時速は320キロ。ホンダ製のツインターボ3.5リットルV6エンジン(ホンダが米国で販売する最高級ブランドACURA TL Type-Sに搭載されているエンジン。日本ではレジェンドクラス)を搭載し、クロームモリブデン鋼の頑強なシャーシとカーボンファイバーの超軽量ボディを組み合わせることで、車重は1トンを切る。価格は15万ドル(約1350万円)。この車の最大のポイントは、“H2GO”という水素供給システムにある。基本的にはガソリン車なのだが、車内で水を電気分解して水素を取りだし、ガソリンと混ぜて燃焼させる仕組み。こうすることで燃費が15~33%向上し、排気ガスも綺麗になるという。にわかには信じられない話だが、「スコーピオンがそれを証明してくれる」と同社のロン・マクスウェル社長は言う。
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羅針儀vol.136 08年12月25日号 環境バブルと米自動車業界再生のシナリオ

11月下旬。ビッグ3の救済法案を巡る駆け引きが米議会で大詰めを迎えた頃、シリコン・バレーのベンチャー企業が政府に約360億円の公的資金の注入を要請した。電気自動車専業メーカーのテスラ・モーターズである。この会社はオンライン決済サービス会社、ペイパルの創業者であるイーロン・マスク氏が03年に設立。市販車第一弾として、スポーツカー「テスラ・ロードスター」の商用生産を今年3月から週15台ペースで開始した。フェラーリ並みの加速力があり、240馬力に匹敵する交流モーターとリチウムイオン・バッテリーを装備する。価格は日本円で約1000万円(10万9000ドル)から。安全性や耐久性には疑問符がつくものの、環境にやさしい最先端のスーパーカーが1000万円で手に入るとあって人気が爆発。すでに3000台以上を受注したというから、うまくいっても納車は2年待ちである。シュワルツネッガー・カリフォルニア州知事やグーグル創業者のラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリンの2人もオーナーになったという。