ヤマモト

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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART35

日経平均は今日一時864円安の3万7950円と3万8000円の大台を瞬間的に割り込んだ。大引けでは712円安の3万8102円と大台は維持したものの、なぜ突然急落したのか、その原因を巡って市場では様々な観測が流れている。最も有力なのはフランスの政局不安が一気に高まったことで、フランス国債やイギリス国債が売り込まれ、ミニ債務危機のような市場心理の悪化が起きていることが日本株売りにつながったというものだ。今年日本株の最大の買い手になっているのは外国人投資家だが、その8割近くは英国勢と見られている(約4兆円)。その大半はオイルマネーと見られるが、ブレグジット(イギリスのEU離脱)が起きた2016年は半年で英国勢は日本株を約3兆5000億円も売り越した。22年にフランス政権が崩壊した時は、ポンドの暴落とともに英国勢は日本株を1ヶ月で2兆円以上投げ売りしている。今回、イギリスではスナク首相が7月4日に総選挙を実施すると発表しているが、与党の保守党は大敗が予想されていて、野党の労働党が圧倒的過半数の議席を獲得する見込みだ。一方、フランスではマクロン大統領が下院議会の解散選挙を発表し、今月末から投票が...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART34

今朝のメジャーSQ、そして昼過ぎの日銀会合結果発表を受けて日経平均は小反発、ドル円相場はほぼ1か月半ぶりに1ドル=158円台に入った。今週は米CPI(消費者物価指数)、FOMC(米連邦公開市場委員会)、メジャーSQ、日銀会合と大イベントが目白押しだったが、その割に日経平均は3万9000円を挟んだ比較的狭いレンジ相場で推移したから、思いのほか堅調だったと言える。これは上場企業の経営者にとって1年で最大のイベントである株主総会を控えていたからだと思われる。上場企業の7割が3月決算であり、その株主総会の大半が来週から月末にかけて開催される。今年の集中日は27日で、6月開催企業の3割に当たる668社がこの日に総会を開くという。アクティビストや総会屋など、鋭い質問をしてくる株主を物理的に出席させないために6月最終週に多くの会社が総会を開くのである。東証が昨年3月に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」策を要請してから今年は2回目の株主総会になるわけだが、昨年は東証の要請後わずか3カ月しか期間がなかったため、株価がPBR1倍を下回っていても、役員再任議案に反対する株主はそれほど多くな...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART33

日経平均は354円高の3万9038円と大幅高して3万9000円の大台を回復した。ただ、日経平均にとって3万9000円どころは鬼門であり、これを上回ると大量の戻り売りが出てくる警戒ラインでもある。過去1か月半で3万9000円を上回って引けたのは先月20日と同23日、そして今日の3日だけであり、いずれもその日1日しかもたなかった。午後6時現在の夕場では3万8850円と既に大台を割り込んでいる。今週は12日水曜に米CPI(消費者物価指数)の発表とFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表が重なるが、この日は週末のメジャーSQ2日前の「急落の急所」だから、株だけでなく、ドル円など為替相場も大荒れになる可能性が高い。さらに。週末14日には日銀会合の結果発表もある。FOMCも日銀会合も金融政策は現状維持が予想されているが、パウエルFRB議長と植田日銀総裁がどんな発言をするか、市場は神経質になっている。株式市場では今月下旬の株主総会シーズンを前に、PBR1倍割れ銘柄の物色人気が再燃している。今日のプライム市場の値上がり率ランキングではトップのカナモト以下ベストテンにPBR1倍割れ銘柄が4銘柄入った。...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART32

今夜の米雇用統計発表を控えて、日経平均やTOPIX(東証株価指数)は小動きに終始した。結局、日経平均は19円安、TOPIXも2.2ポイント安(0.1%安)で終わった。今日大きく動いたのはドル円相場で、朝方の156円40銭台から一時155円10銭台まで1円30銭も円高が進んだ。一方、日本株でもPBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄の宝庫であるスタンダート指数は0.4%上昇し、逆に高PBR株の多い旧マザーズ指数(グロース250指数)は1.5%も上昇した。マザーズ指数はコロナショック時を除くと11年ぶりの安値水準まで下がっているため、まさしくバーゲンハンティングされている感じだ。コロナバブル時から株価が5分の1から10分の1程度に大暴落した銘柄の中に今月に入ってから急騰するものが増えてきた印象だ。今日ストップ高で終えた5銘柄のうち3銘柄がそんな銘柄で占められている。ただし、旧マザーズ指数やグロース指数が明確に下げ止まったとは言えないため、おいそれとそういう銘柄に飛び乗るのは危険である。ここ数日、為替相場が大きく動いているのは今夜の米雇用統計発表だけでなく、来週13―14日に開かれる日銀会合が材...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART31

今日は株式市場、為替、債券相場が揃って大荒れの展開になった。株式に関しては、一昨日に報道されたトヨタなど自動車5社の認証不正問題に加えて、今日は日本株で売買代金が断トツ1位のレーザーテックに対して、空売りで有名な「モノ言う株主」スコーピオン・キャピタルが「不正会計の疑いありとして、空売りを仕掛けている」と表明。330ページ超のリポートで問題点を指摘している。このニュースでレーザーテック株は一時8%以上急落した。その詳細については、スコーピオンがXに投稿した内容の日本語訳がネット上に流布されている。レーザーテック側は「リポートの内容は確認したが、現時点ではコメントできない」という。レーザーテックは先月23日に4万5500円の上場来高値を付けたばかりで、今日の安値は3万5130円と1万円以上も値下がりしている。先週分で信用買い残が一挙に5割近く増えていたため、その投げ売りも多かったようだ。レーザーテックの急落の余波で、東京エレクトロンやディスコなど半導体関連株が幅広く売られて投資マインドが冷え込んだのは間違いないし、空売り勢はそこを狙って日経平均225の売り崩しも仕掛けていたはずである。今...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART30

日経平均は433円高の3万8487円と急反発したが、昨日までの2日間の下げ幅約800円の半値戻しを達成したに過ぎない。一方で、TOPIX(東証株価指数)は昨日までの2日間の下げを今日の1.7%高で全て取り戻して、終値ベースでは3月27日以来2カ月ぶりの高値で引けている。TOPIXの今日の終値2772ポイントは今年6番目の高値である(最高値は3月22日の2813ポイント)。つまりTOPIXはあと1.5%ほど上昇すれば34年ぶりの高値になるのだ。一方で、日経平均は高値更新まであと6.2%値上がりしなければならない。しかも、テクニカル面では4月16日から既に1か月半ほど13週移動平均線が強力な上値抵抗線になっていて(3万8889円)、これを終値ベースで上抜けないと調整一巡感が全く出ない。逆にTOPIXは13週移動平均線を昨年1月下旬から13週移動平均線が強力な下値支持線となっていて、今回の調整局面では4月第3週に終値ベースで一度だけこのサポートラインを下回っただけである。この観点からも今の相場がTOPIXのウエイトが高い大型バリュー株優位の展開になっていることわかる。中小型のバリュー株指数と...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART29

日経平均は9時半頃に280円ほど上げる場面があったが、その後この高値から600円以上も急落して、結局298円安の3万8556円で終わった。やはり、3万9000円を超えると、すかさず大量の売り物が出てきて上値の重さを思い知らされてしまう。今日の急落は長期金利の急上昇も大きな要因で、10年物国債の利回りは、朝方の1.03%台から1.08%台まで急上昇した。10年物国債も前日比で0.43%下がって97円48銭で終わったが、これは「ドル買い(円売り)・債券先物売り」の裁定取引に主導された感じである。いわば、ヘッジファンドなど投機筋の日本国債売り崩しが再び本格化しているのである。しかも、悪いことに日本の長期金利は年初の0.5%台からほぼ2倍の1.1%弱まで急上昇しており、国際投機筋は日本国債へのアタックを強めている。彼らは「円売り(ドル買い)と債券先物売り」を同時並行で行なっている向きが多いこともあり、今日はその影響で株価が乱高下したとも言える。債券先物を売っている投機筋は連勝続きで回転が効いているから、日銀が何らかのアクションを起こして利回り上昇をけん制しない限り、目先的には歯止めがきかなくな...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART28

今日の日経平均は253円高の3万8900円と高値引けしたものの、東証プライム市場の売買代金は3.3兆円と今年最低に沈んだ。今日は米国がメモリアルデーの祝日で休場になるため、売買代金の5割以上を占める外国人投資家が売買を手控えたようだ。また日経平均が3万9000円に近づくと、戻り売りが急増する傾向があり、その直前の3万8900円まで上昇した今日は、売りも買いも手控えられた格好だ。株式市場に関する今日のニュースで大きかったのは、アイシン(7259)が持ち分法適用会社のエクセディ(7278)の株式1623万株(発行済みの約33%)を全株売却し、資本関係を解消すると発表したことだ。エクセディの旧社名は大金製作所で、90年代前半まで日産自動車が33.5%、いすゞが20%、三菱自動車が9%の株式を保有していた。その後のゴーン・ショックで日産の持ち株はアイシンに移り、メインの取引先も日産からトヨタグループに移行した。ちなみに、大株主だったいすゞも三菱自動車も同社株は売却している。ただ、今回アイシンの株売却後も業務提携関係に変わりはなく、従来通りの取引が続くという。エクセディはアイシンの持ち株の約半分...