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東証の新たな開示要請で親子上場解消やMBOが続出する? PART8

東証は昨日、親子上場など支配的株主を持つ上場会社に対して、情報開示の充実を求める文書を出した。3月の「資本効率改善・PBR1倍回復要請」に次ぐ企業統治(ガバナンス)改革要請だ。これを受けて、今日も親子上場関連やMBO(経営陣が参加する買収)関連株が賑わった。プライム市場では信越化学系の三益半導体(8155)や、住友化学の医薬品子会社 住友ファーマ(4506)、GMO子会社のGMOグローバルサイン(3788)などが値上がり上位に入った。スタンダード市場では旧村上ファンド系のストラテジックキャピタルの大量保有が明らかになった日本製鉄子会社の大阪製鉄(5449)が13.5%上昇している。正月休みを控えて、上場企業側もすぐに東証の要請に対応するわけではないだろうが、今週で第3四半期も終わることから、来年1月下旬から2月14日までの決算発表シーズンにはかなりの数の親子上場解消やMBOの発表がありそうだ。東証の2つの要請に基づくPBR1倍割れ銘柄や親子上場関連株の急騰は「ガバナンス改革相場」とか単に「ガバナンス相場」とも言われるが、市場関係者はあまりこの言葉を使いたがらないのが実情である。そもそも...
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東証の新たな開示要請で親子上場解消やMBOが続出する? PART7

今年も立会日は残すところあと4日となった。節税対策売りも峠を越えたようで、それが多いと推測される新興市場株や銀行株の多くが、下げ止まって反発に向かう銘柄が増えている。その一方で、親子上場やMBO(経営陣が参加する買収)関連株への物色意欲は引き続き旺盛だ。今日の東証プライム市場の値上がり率トップは三井E&S(7003、旧三井造船)の実質子会社である三井海洋開発(6269)で、親子上場を解消したわけでもないのに21%高と、ランキング2位の三井E&Sの2倍超の急騰となった。業績の大幅上方修正が材料で、今期の純利益は従来予想の67億円から129億円と大幅な上振れとなる見通しだ。ほかに、これも親子上場解消の話が出たわけでもないのだが、セコムの子会社の能美防災(6744)が値上がり10位、NTT子会社のNTTデータ(9613)が15位などとなった。また、スタンダード市場でもダイハツディーゼル(6023)が1.5%上昇して値上がりランキング7位、AGC(旭硝子)子会社の伊勢化学(4107)が8.6%上昇の8位などとなっている。今日は親子上場解消やMBO(経営陣が参加する買収)関連のニュースがなかった...
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東証の新たな開示要請で親子上場解消やMBOが続出する? PART6

今日の日経平均は28円高と小反発して終わったが(0.09%高)、TOPIX(東証株価指数)は0.45%高、スタンダード指数は0.22%高と日経平均よりも大きな上げになった。ドル円相場が一時141円80銭台まで円高に振れたことで、輸出関連株全般に取引が手控えられたが、親子上場関連や海運株などバリュー株の一角が人気化して堅調な地合いとなった。いつも書いていることだが、東証の「資本効率改善・PBR1倍回復要請」の第1回目の開示締め切りが来週29日に迫り、またそれとほぼ同時に東証が親子上場や持ち分法適用関係にある上場子会社に対して、情報開示を強化するよう要請する手はずになっている。当然、親子上場関連でPBR1倍割れ銘柄が人気化するのは当然だろう。今日は東宝の子会社のスバル興業(9632)が1:5の株式分割を材料に13%高したほか、大和ハウスの子会社で私が講演会などで度々取り上げているコスモスイニシアが6.6%高、豊田自動織機の子会社のアイチコーポレーションが4.3%高している。また、大引け後にこれも私が講演会などでしばしば取り上げているメルディアDC(1739)がオープンハウスの子会社のプレサ...
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東証の新たな開示要請で親子上場解消やMBOが続出する? PART5

一昨日の日銀金融政策決定会合で大規模緩和の継続を決めたことにより、日経平均は一気に上放れた。今日の日経平均は終値ベースで456円高の3万3675円と今年3番目に高い水準で引けた。ザラ場ベースでも一時3万3824円と今年2番目の高値を付けている。昨日の大引け後の時間外取引でドル円相場が一時144円95銭と大きく円安・ドル高に振れたことで、ヘッジファンドなどによる「円買い・日本株売り」のポジションが急激に巻き戻されたのが大きい。一方で銀行株の比率が高いTOPIX(東証株価指数)は伸び悩んでいる。上昇率も今日は0.67%と日経平均の1.37%の約半分で、9月の年初来高値2438ポイントまであと約4%もある。しかし、PBR1倍割れ銘柄の比率が過半数と非常高いうえに、銀行株比率が低いスタンダード指数は史上最高値まであと0.6%にまで迫っていて、高値更新は時間の問題だろう。今日はダイハツの検査不正が全車種に及んでいたことが判明し、販売・出荷を一時全面停止すると報じられた。ダイハツの売上高は前期で1兆4930億円、税引き利益が770億円と売上高では似たような不祥事を起こした日野自動車よりも2割ほど少...
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東証の新たな開示要請で親子上場解消やMBOが続出する? PART4

明日に日銀会合結果発表を控えて、株式市場は急反落した。日経平均は一時、前週末比で430円ほど下げる場面があったが、大引けにかけては下げ幅を縮小して211円安(0.6%安)の3万2758円で終わった。TOPIX(東証株価指数)や東証グロース指数も0.6%台の値下がりとなったが、PBR1倍割れ銘柄が過半数を占めるスタンダード指数は0.09%安とほぼ前日比変わらずだった。PBR1倍割れ銘柄の押し目買いや空売りの買い戻しが活発化したようだ。日経電子版の報道が確かならば、親子上場や持ち分法適用関係にある企業の開示強化要請は、あと12日以内に公表されることになる。先週末15日には東証の親会社である日本取引所グループの山道CEOが「少数株主保護の観点から議論を進めていく必要がある」と記者会見で述べている。また、情報開示の強化は「義務ではなく、自発的な開示が望ましい」とも語っている。3月の「資本効率改善・PBR1倍回復要請」と同様の罰則なしの緩いルールではあるが、東証から正式な要請が通知されれば、親子上場関連株への注目が高まるのは必至だろう。東証は上場子会社に対して独立社外取締役を3分の1から過半数選...
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東証の新たな開示要請で親子上場解消やMBOが続出する? PART3

今日の日経平均は大幅反発となったが、引き続き3万3000円の壁を越えて終わることができなかった。3万3000円出没の状態は9営業日も続いており、このうち終値で3万3000円を越えたのは12月6日だけである(終値3万3445円)。一方、TOPIX(東証株価指数)は2350ポイントが壁になっているが、急激な円高で自動車やエレクトロニクス、機械など輸出関連の株価が軒並み下落基調になった影響で、日経平均よりもかなり上値が重くなっている。ついでに整理しておくと、東証スタンダード指数も1150ポイントが大節になっていて、これに接近するとかなり売りが出てくるようだ。ただ、12月6日に付けた年初来高値1167ポイントまではあと2%ほどなので、TOPIXの4%強よりは高値更新のハードルが低い。また、スタンダード市場は未だに上場銘柄の半分近くがPBR1倍を割っているため、税金対策売りによる調整期間があと2週間以内に終わりそうだから、年内には高値更新が期待できそうだ。今日は親子上場関連株の急騰が目立った。私が講演会や株式新聞などで取り上げている銘柄では、コスモスイニシア(8844)が7.7%高、テラプローブ...
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東証の新たな開示要請で親子上場解消やMBOが続出する? PART2

今日の日経平均は3万3000円大台の壁に阻まれて、82円高の3万2926円と小幅高で終わった。高値は3万3104円まであったが、こちらは25日移動平均の3万3091円が上値抵抗線となっている。昨日も日経平均は33172円まであったが、引けは32843円で今日と似たような値動きだった。個別銘柄ではフジ・メディア・HD(4676)がイギリスのアクティビストファンドが5%超保有していることが明らかになって急騰し、テレビ局株が軒並み高となった。テレビ局株はフジ・メディアとTBS(9401)を除くとすべてがグループ経営で、東証が問題視している従属会社に相当する。しかも、一番PBR(株価純資産倍率)が高いテレビ東京HD(9413)でも0.88倍にとどまっていて、その次がTBSの0.60倍、日テレHD(9404)が0.45倍、テレビ朝日(9409)が0.43倍となっていて、東証の2つの要請によって水準訂正余地が極めて大きい銘柄群と言える。今日はプライム市場もスタンダード市場も親子上場や従属会社関連株が値上がり上位にかなり食い込んでいて、年末年始に向けてこのセクターの人気が一段と高まると予想される。親...
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東証の新たな開示要請で親子上場解消やMBOが続出する?

東証は親子上場など従属関係にある上場会社1000社超に対し、情報開示の拡充を求めるようだ。日経電子版によると、今月中に開示要請を1000社超に出すという。このニュースは今朝出たもので、これを材料に今日は京成(9009)や東映(9605)、日本航空電子(6807)などが大きく買われた。親子上場など従属的な立場にある上場企業は全銘柄の4分の1強もあるため、東証の今回の新たな要請が年末に向けてバリュー株の更なる底上げにつながることは間違いないだろう。従属的な立場にある上場会社は、少数株主保護やグループ経営に関する情報が投資判断上重要になるにも関わらず、十分な開示がなされていない。それが今回の開示要請の目的である。今月末には東証が3月末に要請した「資本効率改善・PBR1倍回復要請」の対応策をCG報告書で開示する第1回目の期限が来る。それを合わせて考えると、今回の新たな要請が親子上場解消やMBO(経営陣が参加する買収)などを検討している上場会社の決断を促すことは間違いないだろう。今回の要請の最大のターゲットはトヨタグループだと思われる。すでにトヨタ(7203)や豊田自動織機(6201)がデンソー...
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PBR1倍割れ銘柄撲滅キャンペーン PART99

今朝のメジャーSQに合わせてNY時間に141円台まで一気に円高が進み、それに合わせて「円買い・日本株売り」の裁定ポジションが急激に解消され、日経平均は2日連続大幅安となった。今夜に米雇用統計の発表が控えていることもあり、バーゲンハンターたちも押し目買いを入れるのが難しい状況であったと言える。もっとも、NY時間で141円60銭台まで進んだ円高ドル安は夕方4時30分現在で1ドル=144年20銭台まで一気に2円60銭ほど円安に振れており、米雇用統計の内容が市場予想を大幅に下回らない限り、さらなる「円買い・日本株売り」の裁定取引が急激に解消されることはなさそうである。もちろん、劇的な円高によって輸出関連企業の業績の前提が崩れる恐れがあるため、しばらく様子を見ないと年金などの長期資金も日本株の押し目買いを思いとどまるだろう。また来週末はNY市場がメジャーSQのため、そこに向けて再び日本株は売り仕掛けにあう恐れもある。実は今日も「日本株売り・米国株買い」という裁定取引が活発化した兆候があり、これが来週末に向けて一段と積み上がる可能性も考慮する必要がある。
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PBR1倍割れ銘柄撲滅キャンペーン PART98

日経平均は昨日の急落を大幅に上回る670円高の3万3445円で引けた。今日はメジャーSQ2日前の「急落の急所」だったわけだが、売り方が完全に踏み上げを喰らった形である。こうして売り方が踏まされる相場は地合いが極めて強いことの裏返しでもある。もちろんメジャーSQを通過したら、売り方が再度売り仕掛けに出て相場を崩そうと頑張るかもしれないが、今回のメジャーSQ勝負は買い方に軍配が上がるのはほぼ間違いない。今日は再び親子上場解消の発表があった。東宝がグループ会社で映画館やサウナなど娯楽施設を運営する東京楽天地を完全子会社化すると発表した。TOB(株式公開買付け)価格は6720円で今日の終値4435円で上乗せ率は51.5%と、まずまずのプレミアムである。一株純資産は5495円なのでTOB価格はそれをかなり上回る計算だが、含み資産をカウントすると1万円近くが妥当だった。東京楽天地については私の講演会や株式新聞、マネー誌などのコラムでも何度も推奨してきた銘柄である。これまで頑なに親子上場の解消を渋ってきた東宝・阪急阪神グループが親子上場の解消に動くわけだから、それだけ東証の「資本効率改善・PBR1倍...