ブログ(会員限定)

ブログ(会員限定)

決算発表シーズンへ突入

今週から第3四半期の決算発表や業績警告(ウォーニング、業績の下方修正など)が本格化する。すでに今日の引け後、丸紅が資源価格の急落によって今期の予想純利益が半減すると発表した。社長が自ら記者会見したようだが、資源関連株は似たような業績下方修正が続出するだろう。丸紅は今日の2時半頃に社長が記者会見すると伝えられて、一時6%以上も株価が急落し、値下がりランキングトップになっていた。ここで注目すべきは、記者会見の内容は報じられていないのに、株価が急落したということだ。似たようなことは、まだ資源価格急落による業績の下方修正を発表していない三菱商事、三井物産、伊藤忠商事の3社にも起こるだろうと思われる。この3銘柄を持っている人は要注意だ。もっとも、こうした資源関連株の悪材料はすでに予想され、株価にもかなり織り込まれていたため、株価はいったん下振れして、空売りの買い戻しによって急反発するというシナリオも考えられる。丸紅の場合、従来の予想PERは5.3倍、PBRも0.75倍、配当利回りは4%近いという超割安株だった。減配するかどうかはまだ発表されていないので不明だが、今日の大幅下方修正ではPERが10...
ブログ(会員限定)

欧州債務危機の終わり PART2

ECB(欧州中央銀行)はきのう、毎月600億ユーロ(約8兆円)の国債を買う米国型の量的緩和に踏み切ると発表した。3月から始め、少なくとも来年9月まで継続するという。しかし、買い入れを加盟各国の中央銀行に任せる方式(ここでは「プランB」とした)ではなく、加盟国のECB出資額に応じて、ECBが加盟国の国債を購入する方式「プランC」が採用された。「プランB」が採用されたなら、表題通り、欧州債務危機は終わりを告げたはずだが、折衷案の「プランC」では、ギリシャ問題が少なからず尾を引いてしまう。今回のECBの決定では、IMF(国際通貨基金)、欧州委員会、ECBの3機関で構成されるトロイカがまとめた財政支援プログラムをギリシャが明日の総選挙後にも順守しなければ、ギリシャ国債を購入対象から除外するという条件がついた。支持率の高いギリシャ急進左派連合は緊縮財政措置をやめると主張しているので、ECBが左派政権ができた場合の保険を掛けた格好である。それでも、ロシアの暴走でまさかのマイナス成長に直面したユーロ圏が、日米同様に禁じ手のデフレ脱却策に打って出たことは、株価にとっては大きな上振れ要因と言える。もちろ...
ブログ(会員限定)

欧州債務危機の終わり

やはりというか、当然というか、先週末の米国のオプションSQを契機に、世界同時株安はターニングポイントを迎えた。いまはまだヘッジファンドなど投機筋のショートカバー(空売りの買い戻し)による反発に過ぎないが、株価に関しては日米欧いずれの市場も底打ちした可能性が極めて高い。市場の注目は明日のECB(欧州中央銀行)理事会に集まっている。追加量的緩和としてドラギ総裁やフランスのオランド大統領が米国型の国債購入に踏み切ると予言していることや、スイス中央銀行が先週、無制限為替介入を突然やめたことから推測して、ECB理事会では市場の期待を裏切らない程度の国債購入を決めると思う。欧州債務危機が茶番というか、でっち上げというか、意図的に作られた危機であることは、このブログでも過去に口が酸っぱくなるほど書いた。今回のECB理事会は、そんな茶番を完全に終わらせる歴史的な会合になると私は思う。ECBが国債購入を一手にやらず、各国の中央銀行に任せる手法(以下プランB)が採用されれば、欧州債務危機は完全に過去のものとなる。これは国債購入に反対するドイツの主張を尊重するやり方だが、可能性は五分五分といった感じだろう。...
ブログ(会員限定)

そろそろターニングポイントか PART2

今日は信用取引の規制強化で中国株が急落したにもかかわらず、先週予想したように、原油急落による世界同時株安はターニングポイントを迎えつつあるようだ。日経平均も現物は150円高して1万7000円の大台を回復した。NYダウも先週末金曜日は一時1万7243ドルと今年の最安値をつけたが、結局190ドル高の1万7511ドルで終わった。NYダウに関しては1月6日、14日、そして16日と1万7250ドル前後が下支えラインとなって反発している。一方、日経平均は昨年10月末の日銀追加緩和後の安値1万6600円近辺が強力な下支えラインになっていて、昨年12月も今回の急落でも、この下値抵抗線で反発している。この下値抵抗線を守れるかどうかが、今後の相場を占ううえでのポイントになる。安倍内閣も日銀も、世の中の期待に働きかけることで投資を促し、デフレを脱却しようとしているわけだから、その政策目標の強力な武器である日銀のバズーカ砲の威力に傷がつきかねない1万6600円ラインは、公的資金の買い支えによって何としても防衛したところだろう。つまり、ここから先は株価に追い風となる様々な政策支援が期待できそうだ。
ブログ(会員限定)

そろそろターニングポイントか

今夜の米SQで、原油の急落を原因とする世界同時株安はとりあえず一服すると見ているが、今日の日本株の急落はそれとは別の新たな悪材料が引き金になっている。スイス中央銀行の無制限為替介入の中止がそれだが、これにより劇的な「ユーロ安・欧州株高」となる一方、これまた劇的な「円高・日本株安」となった。スイスフランは対ドルで一時38%高、対ユーロでは41%高と暴騰した。これは主要通貨の1つとしては恐ろし過ぎるほどの変動率だ。そもそも、米SQの前日(=オプションの最終売買日)に、スイス中央銀行にとっては一世一代と言ってもいいほどの政策変更を発表するというのはどうかしている。スイスは政府及び基幹産業の金融界が、リーマン・ショック後に米国富裕層の脱税ほう助で米政府からとことん追及され、白旗を上げた経緯がある。その際、何らかの密約があったはずだと私は見ていたが、きのうそれが発動された可能性がある。スイス中銀は対ユーロでのスイスフランの上限を設定し、それに為替相場が近づいてくると、上限を超えないように無制限の「ユーロ買い・スイスフラン売り介入」をしてきた。もちろんそれは、スイスの時計産業など輸出産業の競争力を...
ブログ(会員限定)

原油の急落とギリシャの政局不安をどう見るか PART3

前回も書いたように、世界的な相場の嵐が一服するのは22日(木)のECB理事会の直後か、あるいは25日のギリシャ総選挙の直後になると見られる。あるいは今週末16日の米国市場のSQも相場のターニングポイントになりうる大イベントだ。もちろん、これは短期的な相場の反転を予想するものである。過去3カ月で3回もかなりの規模の世界同時株安があったわけだから、それがまたしばらくしてぶり返す可能性は十分に考えられる。しかし、ギリシャやロシア絡みで政治的混乱が続くヨーロッパと、ジャンク債危機懸念に揺れる米国に関しては、相場の火種が再燃するリスクは日本よりもかなり高い。一方、日本に関しては、米国市場離れ、あるいは欧州市場離れという形で独自の相場展開に突き進む可能性が出てきた。とりわけ、今日のロイターや日経は、フロマン米通商代表が2カ月以内にTPP(環太平洋経済連携協定)を妥結させる意向だと伝えていて、それが事実なら、アベノミクスの成長戦略がこれまでと違って一気に加速するはずだから、2年前のアベノミクス相場の初期のような日本株独歩高の様相になっても不思議はない。もちろん、その原動力になるのは、買い余力が13兆...
ブログ(会員限定)

原油の急落とギリシャの政局不安をどう見るか PART2

シェールガスやシェールオイルの開発を行なう資源会社は、一般的にエネルギー企業と呼ばれることが多い。これは米国流の呼称を直訳したものだ。こうした新興のエネルギー企業が発行したジャンク債(ハイイールド債)の総額は約3000億ドル、円換算で36兆円程度になるという。原油の急落でエネルギー企業の経営破綻が相次ぎ、大量のジャンク債が次々にデフォルトすると恐れられていたが、きのう、その第一号が出てしまった。報道によると、テキサスのWBHエナジー社が負債60億円を抱えて破産法の適用を申請したという。しかしながら、昨年10月中旬、12月上旬、そして今回とたび重なる世界同時株安で、原油急落による悪影響は相当に株価や為替相場に織り込まれつつある。もちろん、エネルギー企業の経営破綻が相次ぐのはこれからだが、それはもう半分近く相場に織り込まれた可能性がある。なにしろ、悪材料の連鎖は投機筋の活躍によって極めて短期間に相場に織り込まれてしまう性質がある。それに対して、原油急落のプラスの影響が相場に織り込まれるのは、マイナスの影響が織り込まれた後、非常にゆっくり、しかも長期にわたって少しずつ相場に織り込まれる。いわ...
ブログ(会員限定)

原油の急落とギリシャの政局不安をどう見るか

新年あけましておめでとうございます今年もよろしくお願いします新年早々、株も為替も大荒れの相場となっている。今回の世界同時株安の主因は、1カ月前の同時株安とほぼ同じで、原油の急落とギリシャの政局不安だ。まったく同じ材料で二回も世界的な急落が起こるのは、それだけ根が深いと見るべきだろう。ロシアの財政破綻やシェール・バブル崩壊による米国のジャンク債危機、ユーロ圏の分裂など、この2つの悪材料からもたらされる危機は盛りだくさんだ。マスコミではまだあまり騒がれていないが、米国のジャンク債危機に警鐘を鳴らす専門家は少なくない。シェールガスやシェールオイルの開発を行なうベンチャー型の資源会社は、株式よりも社債(実際には高利回り債=ハイイールド債≒ジャンク債)を発行して資金調達をするのが主流だ。こうした社債の相場はいま大崩れしている。では、そうしたシェール関連の社債を誰が買っているのかだが、最も多く保有しているのはヘッジファンドと見られる。もちろん、米国ではハイイールド・ボンド・ファンド(≒ジャンク債ファンド)の人気が高く、年金基金や保険会社、個人投資家が間接保有しているケースも相当に多い。シェール関連...
ブログ(会員限定)

1月の絆の会のセミナーは9日(金)です

今月は、月初めの開催です。●日時:2015年1月9日(金)18:30~20:30●会場:東京都中小企業振興公社 秋葉原庁舎 第1会議室セミナーへのご参加、録音CDのお申し込みは↓
ブログ(会員限定)

為替相場は年末年始に再度1ドル=122円をトライ PART3

今日は講演会のため、時間がなく、ひとことで今年を締めくくりたい。新東西冷戦が始まった割には堅調な相場だった。個人投資家の方々はそれを踏まえて、来年も油断することなく、臨機応変に銘柄入れ替えやポジション調整をしながら相場に臨んでいただきたい。銘柄的にはやはり、輸出関連株をポートフォリオの中心に据えるのが無難と思われる。私も滅多に勧めないが、トヨタやキヤノン、ブリヂストンといった国際優良株に注目してもらいたい。また、中国関連株や中国株自体も来年は狙い目と見ている。来年は1月7日より、ブログをスタートさせていただきます。良いお年を!