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週末にかけて再び相場は乱高下か

原油価格の戻りが本格化してきた。WTIに代わって原油の指標銘柄になった北海ブレント先物は今日、39.5ドルまで上昇し、昨年12月以来、ほぼ3か月ぶりに40ドルの大台が目前となってきた。WTI先物も、36ドル台後半まで上昇し、2月の安値からは4割戻っている。年初からの世界同時株安の元凶は原油安だっただけに、原油の反発が今後も継続すれば、株価の一段の戻りが期待できそうだ。しかしながら、日本株に関しては、今週10日の欧州中央銀行理事会を機に、再び乱高下に注意すべきタイミングになりつつある。日本株にとっての脅威は、原油安に次いで円高が挙げられる。先月末のG20(主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議)で、いくつかの国から日本のマイナス金利導入が通貨安政策ではないかとの批判が出たという。もちろん、マイナス金利の導入はEUが先行したわけで、日本だけマイナス金利を導入したのなら、そういう批判もあたらずとも遠からずではある。しかし、中国のように日常的に当局が為替市場に介入しているのならいざ知らず、日本は2011年以降、為替市場での介入実績はない。10日の欧州中央銀行理事会では、マイナス金利を拡大する追加...
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5兆円の追加景気対策が急浮上 PART4

世界同時株安の元凶だった原油の急落が止まり、反発に転じたことで、遅ればせながら世界同時株高の様相が強まってきた。もちろん、現時点ではまだ空売りの買戻しや、ドテン買いが主導しているだけで、中長期の投資マネーが株式市場に流れ込んで反発したというわけではない。しかも、今夜から再来週にかけては重要イベントが目白押しだ。まず、今夜の米雇用統計に始まり、来週10日には欧州中央銀行理事会、その翌日の11日は日本株のメジャーSQ、14〜15日は日銀金融政策決定会合と続く。おそらく、来週から相場は再び上下に大きく揺れる波乱の展開になるだろう。10日の欧州中央銀行理事会は、ドラギ総裁が追加金融緩和を予告しているため、ユーロを軸に為替相場は間違いなく荒れるだろう。同じく追加緩和を予告しておきながら、国債の購入枠拡大は見送り、政策金利の0.1%利下げだけにとどまった12月のように、今回も失望売りでユーロが急反発=円安が加速するという展開もあり得る。問題は、来週14、15日の日銀金融政策決定会合だ。欧州中央銀行が追加緩和に動けば、日銀も追随して追加緩和(マイナス金利の拡大)をせざるを得ない可能性があり、これが再...
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5兆円の追加景気対策が急浮上 PART3

きのうの米国株の大幅高を受けて、今日は日本株だけでなく中国株も急騰した。NYダウの上昇率は2.1%にとどまったが、日経平均は4.1%、上海総合株価指数4.2%とNYダウの2倍近い上昇率になった。年初からの下落率が小さかった韓国や台湾、オーストラリアなどの株価指数は1%前後の上昇にとどまっている。米国株が久々に大幅高したきっかけになったのは、ISM製造業指数が市場予想を上回ったことや、2月の新車販売台数が好調だったことが大きい。これで景気の先行き懸念が後退し、株だけでなく、ドルや原油などにヘッジファンドなどからまとまった空売りの買戻しが入ったようだ。言い換えれば、一時的かもしれないが、投機筋がリスクオフからリスクオンに豹変したということだ。ただし、空売りの買戻しが原動力になっているだけに、実需の買いが今後も持続的に入るという保証はどこにもない。強いて言えば、3月期末に向けて、国内機関投資家や個人投資家が配当取りの動きを活発化させるタイミングに入っており、配当利回りの高い銘柄や株主優待の厚い銘柄などに見直し買いが継続する可能性はある。ただ、今週末には米雇用統計、来週10日には欧州中央銀行理...
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5兆円の追加景気対策が急浮上 PART2

先週末のG20(主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議)では金融市場の安定に向け、金融政策、財政出動、構造改革などすべての政策を総動員することを共同声明に盛り込んで閉幕した。新興国からの資本流出対策に関しては、資本規制を検討するとしたが、合意には至らなかった。いわば、事前に想定された金融安定化策はほぼすべて共同声明に盛り込まれたものの、やはり期待外れに終わったと言えるだろう。週明けの日経平均は朝方270円以上高くなる場面があったものの、大引けではそこから約440円も安い161円安で終わったことが、その期待外れ感を表していると言える。ただ、政策総動員が共同声明に盛り込まれたことで、日本政府は来年度予算での追加景気対策が一気にやりやすくなったと言える。というか、大型の追加景気対策をやらなければ、アベノミクスは崩壊すると断言してもよさそうだ。アベノミクスが始まって3年以上が経過したものの、安倍政権は安保関連法の成立に重点を置き過ぎたため、肝心要の成長戦略がほとんど実行できていない。昨年10-12月期のGDPはマイナス1.4%まで落ち込み、その後も株安による逆資産効果で個人消費が冷え込むなど、日...
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5兆円の追加景気対策が急浮上

来年度予算の審議中であるにもかかわらず、早くも与党内からは来年度予算での追加景気対策を求める声が上がっている。規模は5兆円で、発信源は自民党の二階総務会長のようである。これを材料に、株式市場では建設株や不動産株など内需関連株を見直す動きが活発化している。驚くべきことに、年初から2月第3週までの外国人投資家の売り越し額は、累計で約2兆6000億円に達している。これはリーマン・ショック時を遥かに上回る売り圧力だ。リーマン・ショック直後の2008年9月第3週から年末までの3カ月半の売り越し額が約2兆8000億円だから、今回はその半分の期間でほぼ同じ売り越し額に達しているのだ。ドル円相場についても、年初は120円40銭程度で、日銀追加緩和直後の1月末には121円60銭台まで円安が進んだ。ところが、2月11日には一時110円台に突っ込む局面があり、10円以上も円高が進んだ。実は、リーマン・ショック直後も劇的に円高が進み、ドル円相場は107円前後からわずか3カ月で87円台まで一気に20円も円高になっている。直近でこれだけ急激な円高が進み、外国人の日本株の投げ売りが続けば、まさに非常事態である。昨年...
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原油の底打ち感が高まる PART3

世界同時株安の元凶とも言える原油安は、サウジ高官の二枚舌発言にも関わらず、やはり底打ち反転の様相が強まっている。しかしながら、直近では円高が原油安以上の悪材料に浮上してきた感じだ。今週末に上海で開かれるG20(主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議)で新興国からの資本流出(通貨安政策)に関して、何らかの対策を共同声明かなにかで示さないと、円高が加速する恐れがある。悩ましいのは、G20後の3月10日にECB(欧州中央銀行)理事会が控えていることだ。ドラギ総裁はすでに追加緩和を予告しているため、ユーロがECB理事会に向けて急落しつつある。対円でユーロは昨日に続いて2年7か月ぶりの安値をつけた。また、ECB理事会前の3月4日には米雇用統計という大イベントもあるし、ECB理事会の翌日11日には日本株のメジャーSQが控えている。日銀の政策決定会合は14、15日であり、日銀が追加緩和に動くとしてもG20後2週間の日本株と円相場は再び大荒れとなるリスクをはらんでいる。とはいえ、これらのイベント・リスクは、それなりに株価や為替相場に織り込まれているのも確かだろう。直近のユーロ安や円高は半端ではないし、そ...
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原油の底打ち感が高まる PART2

先週末は米国市場のオプションSQ日で、NYダウは一時130ドル以上も急落する場面があった。しかし、大引けは21ドル安まで戻って、ほぼ1日の高値圏で引けた。それでも日経平均先物は、シカゴ(CME)で200円ほど安く引けていたし、ドル円相場も112円台に突っ込んでいたので、週明けの東京市場は急落してもおかしくはなかった。しかし、フタを開けてみれば、寄り後直後に150円安まで下がった日経平均は、午前10時過ぎに安値から370円も急反発して、前週末比で一時220円高まで上昇した。大引けも143円高の1万6111円と1万6000円の大台を回復して引けている。この背景には、やはり原油の底入れ感が高まったことがあると思われる。先週、サウジとロシアが主導する形で、主要産油国に原油の増産凍結を働きかけている構図が明らかになった。増産凍結を条件付きで表明したのは、ほかにカタールとベネズエラを加えた4カ国のみだが、これが協調減産に向けた第一歩になったことの意味は大きい。ここ1年ほどの原油価格は、実際の原油の需給ではなく、サウジアラビアのシェア優先方針や、OPEC(石油輸出国機構)内の結束の乱れなど、産油国の...
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原油の底打ち感が高まる

今日はNY市場のオプションSQ前日だったが、NYダウは40ドル安と小幅安で大した波乱なく終わった。これに対して、先週の東京市場のオプションSQ前日(11日)は祭日で東京市場は休場だったこともあったが、円相場は海外市場で前日の115円台から一気に110円台まで急伸し、日経平均も翌日には1万4865円と1万5000円の大台をあっさり下回る始末だった。年初からの世界同時株安で、NYダウは昨年8月につけた安値1万5370ドルを一度も割り込まなかった。そして1月20日に1万5450ドル、2月11日に1万5503ドルと下値を切り上げる三点底の形になっている。米国株の堅調さの背景には、ドル安と自社株買いの二大要因があるものの、やはり原油の下げ止まりが相当効いていると見るべきだろう。前回書いたように、今週16日にはロシアとサウジアラビア、カタール、ベネズエラの4カ国が石油相会合を開き、原油の増産を条件付きで凍結することで合意した。これはそもそも、サウジが1月にロシアやOPEC(石油輸出国機構)各国に5%の減産を水面下で呼びかけたことが開催のきっかけになっている。OPECの盟主とも言えるサウジは、昨年1...
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宝島社からムック本が出ました

2月13日、『億儲ける株100』 (別冊宝島 2432)が発売されました。書店、Amazonなどでお求めください。定価 1296円(税込)★Amazon購入サイトはこちら
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米中対立は新たな火種になるか?

きのうから米国でASEAN首脳会議が開かれている中、日本時間の今日、昼休み時間帯に中国が南シナ海の西沙諸島に射程200kmの地対空ミサイルを配備したとのニュースが流れた。日経平均は午前中に160円高まで上昇する局面があったが、このニュースで急落し、一時前日比で400円以上も急落した。もっとも、米軍は中国のミサイル配備を14日までに把握していたというから、今夜のNYダウには大した影響はなさそうだ。新たな地政学的リスクの高まりで、例によって原油価格はまたもや急落したが、これも一時的なものかもしれない。一方、前回書いたことに関連するが、ロシアとサウジアラビア、カタール、ベネズエラの4カ国が16日に石油相会合を開き、原油の増産を条件付きで凍結することで合意した。他の石油産油国が追随することが条件だという。欧米の制裁解除で原油の増産を計画しているイランは早速反対を表明したが、主要産油国で減産に向けたコンセンサスができつつあるのは確かなようだ。世界の原油生産は日量9600万バレル強あるが、余剰分は100〜150万バレルといわれており、産油国が1.5%の減産で合意すれば、石油需給はひっ迫し、原油価格...