環境バブル

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羅針儀Vol.143 09年4月9日号 環境バブルの布石

ビッグ3の一角を占めるクライスラーの経営破綻が秒読み段階に入ってきた。当誌では以前、ビッグ3のうち、最も経営破綻の可能性が高いのはフォードと予想した。GM、クライスラーともにロックフェラーの息がかかっているのに対して、フォードはその系列外にあるという理由からだった。しかし、その後、自動車業界を取り巻く環境も様変わりし、経済情勢も金融恐慌の沈静化や世界的な景気対策の発動により、大きく好転してきた。言い換えれば、ビッグ3を経営破綻させても、大恐慌に陥るリスクが急低下したのである。
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羅針儀Vol.140 09年2月26日号 環境バブルへGO!

「気候変動の原因となる温室効果ガス排出を減らすためには、その排出に課金する必要がある。炭素プライシング政策では、途上国を含む、あらゆる経済圏に対して炭素排出への課金を働きかけねばならない。そして炭素排出にかかる価格を世界共通にする必要がある。炭素排出権の価格が世界共通でない場合、温暖化緩和コストは少なくとも50%増加する」  これは昨年4月に出されたIMF(国際通貨基金)の「世界経済見通し(ワールド・エコノミック・アウトルック)」から抜粋したものである。IMFが国際機関であるにも関わらず、完全に米国の操り人形と化しているのはいまさら言うまでもない。この報告書では、冒頭の要約にある通り、二酸化炭素の排出に課金をして、その相場を世界共通にしようと言っているのだが、その方法として「途上国を含む世界各国が炭素税や排出権取引の導入をすべきだ」と述べている。これを私流に解釈すれば、「排出権を炭素通貨として世界共通通貨に仕立てるべきだ」と読める。
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羅針儀Vol.137 09年1月8日号 環境バブルと米自動車業界再生のシナリオ ~PARTⅡ~

●石油産業を守る「H2GO」昨年11月、ロサンゼルスで開かれた自動車見本市SEMAでひときわ注目を集めた車があった。ロン・モーター社(RMC)が出品したエコカー「スコーピオン」だ。水とガソリンで走るこのスポーツカーは、450馬力のモンスターカーであるにも関わらず、リッター17キロという低燃費を実現。最高時速は320キロ。ホンダ製のツインターボ3.5リットルV6エンジン(ホンダが米国で販売する最高級ブランドACURA TL Type-Sに搭載されているエンジン。日本ではレジェンドクラス)を搭載し、クロームモリブデン鋼の頑強なシャーシとカーボンファイバーの超軽量ボディを組み合わせることで、車重は1トンを切る。価格は15万ドル(約1350万円)。この車の最大のポイントは、“H2GO”という水素供給システムにある。基本的にはガソリン車なのだが、車内で水を電気分解して水素を取りだし、ガソリンと混ぜて燃焼させる仕組み。こうすることで燃費が15~33%向上し、排気ガスも綺麗になるという。にわかには信じられない話だが、「スコーピオンがそれを証明してくれる」と同社のロン・マクスウェル社長は言う。