ヤマモト

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新型コロナ・ショックの行方 PART28

政府は今日、5都道県の緊急事態宣言を解除する。緊急事態宣言の全面的な解除を好感して、日経平均は2万1000円の節目に急接近してきた。午後6時過ぎの時間外取引では2万940円まで上昇してきている。これまでは業績悪に目をつむって真空地帯を駆け上がってきた格好だが、ここから先はコロナ後の業績に焦点を当てた選別物色が強まると予想される。すでにマザーズ指数は先週、年初来高値を更新したが、これは貸株市場での空売りの買戻しが原動力と思われる。マザーズ指数は先物の導入で売られ過ぎた感がある一方で、現物株を買い戻すとなると、品薄株が多いために「ないものねだりの買い」になって急騰しやすい修正がある。これはマザーズに限ったことではなく、今日は全市場で品薄株のストップ高や急騰が続出した。全市場の値上がりランキング上位30社のほとんどは、そうした品薄株のストップ高で占められている。この点で、売られ過ぎ銘柄のリバウンドを狙う投資戦略がしばらく有効かと思われる。しかし、その中身を検証すると経営危機に直面している企業も少なくないので、逃げ遅れたら大変なことになる。今は在宅勤務者がこうした品薄株のお祭り状態を作り出して...
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新型コロナ・ショックの行方 PART27

今日は新型コロナウイルスの治療薬として有望視されている「アビガン」の有効性が臨床研究で示されていないとの衝撃的な悪材料が出たにも関わらず、日経平均は161円高の2万595円とコロナ後の戻り高値を更新して引けた。このニュースは共同通信のスクープのようだが、それによると複数の関係者が情報源とのことで、報道前にこのネタを早耳筋が察知して売りを膨らませていた可能性が高い。また安倍総理は「『アビガン』の承認には治験成績の提出を必須としない」と国会で発言していて、「レムデシビル」同様、強引に承認する可能性もある。また、足下の株高は米国のバイオベンチャーが新型コロナのワクチン開発で有効な臨床試験の結果が出たとの好材料が効いている面がある。この材料でNYダウは一時1000ドル以上も急騰したが、まだ人への臨床試験の初期段階であり、過度な期待は時期尚早と言える。そもそも、このワクチンは病原体の遺伝子を人工的に合成して直接ヒトの身体に注入するRNAワクチン。DNAワクチンを含めて、この遺伝子を直接ヒトに注入するタイプのワクチンは世界中でまだ1件も承認されていないのが実情である。世界大戦並みの非常事態である現...
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新型コロナ・ショックの行方 PART26

米中対立の激化で株式市場は不穏な動きとなっている。コロナ・ショックは株価に相当程度織り込まれた印象だが、米中貿易戦争は第1段階の合意で当面は休戦が見込まれていた。トランプ大統領は昨日のFOXビジネス・ネットワークのインタビューで、「中国に対して多くの措置を講じることができる。関係を断ち切れば5000億ドルを節約できる。」と発言。11月の大統領選に向けて、従来は新型コロナの発生源を中国武漢の研究所と主張し、新型コロナの感染拡大は中国に責任があるという発言を繰り返していた。それが直近では発生源よりも中国の対応のまずさが問題だという論調にすり替わってきた。直近では米上院が新疆ウイグル自治区の人権が侵害されているとして、責任者に制裁を科す法案を全会一致で可決。また、12日には米上院議員が、中国政府が新型コロナの感染が広がった経緯を十分に説明しなければ、中国企業による米証券取引所の上場禁止など広範な制裁を科す権限を大統領に与える法案をまとめたと報じられている。米大統領選では現職の大統領が圧倒的に有利になること多い。しかし、コロナ・ショックでトランプ大統領の支持率は40%台と大きく伸び悩んでいる。...
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新型コロナ・ショックの行方 PART25

日経平均は今日で2日続落となったものの、2万円台の大台は維持した。今日は一時310円安まであり、2万56円まで下げる場面があった。昨日のNYダウが457ドル安の2万3764ドルと2万4000ドルの大台を割り込んだのが嫌気された形だが、日経平均は99円安に踏みとどまり、大台割れを回避した。NYダウはこの1ヶ月ほど2万4000ドルの攻防戦になっていて、上昇基調が鮮明なナスダック指数に大きく後れをとっている。このような成長株優位の相場展開は日本にも当てはまる。東証マザーズ指数は今日で3日続伸して850ポイントの節目に再び接近してきた(今日の終値は4.8ポイント高の838.6ポイント)。マザーズ指数が850ポイントを割り込んだのは2月14日で、まだ日経平均が2万3700円程度とコロナ・ショックの直前の水準である。米ナスダック指数はコロナ・ショック前の高値が2月19日の9838ポイントで、昨日の戻り高値が9250ポイントである。すでにコロナ・ショックによる下げ幅(3207ポイント)の81%を取り戻した計算になる。NYダウが設備や従業員、総資産が巨大な重厚長大企業が多いのに対し、ナスダック上場銘柄...
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新型コロナ・ショックの行方 PART24

日経平均は連休明け後に3日続伸となり、今日は一時350円ほど上昇して2万500円台をつけた。日経平均もようやく下げ幅の半値戻しを達成した形だが、目先の目標は2万1000円になる。ここは2月末から3月6日まで揉み合ったレベルで、その一歩手前の2万800円どころに75日移動平均線がある。通常であれば75日移動接近でいったん株価の頭を押さえられることになるだろう。決算発表の延期が多発しているものの、SMBC日興証券によれば、先週8日までに決算発表をした東証一部企業の平均では前期の経常利益は前年比でマイナス21%となったようだ。また、1-3月期(第4四半期)は58・7%減でかなり大幅な減益となった。ここから推測すると、4-6月期は減益どころか業界全体で赤字転落が濃厚になってきたと言えるだろう。というのも、日本企業の場合、コロナによる営業自粛が本格化したのは3月半ばからで、1-3月期のうちの半分くらいしか影響を受けていないからだ。それでも6割近い経常減益であり(経常利益には減損などの特別損失は含まない)、影響をフルに受ける4-6月期は一部の業種を除いて人件費や家賃、光熱費などの固定費すら稼ぎ出し...
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新型コロナ・ショックの行方 PART23

日経平均は3営業日ぶりに2万円の大台を回復した。株価を押し上げた原動力は、新型コロナウイルスの初の治療薬として「レムデシビル」が米国に続いて日本でも特例で承認されたことだ。もちろん、それに連動して「アビガン」も今月中に承認される見通しとなったことも大きい。株価は世界的に昨日まで調整色が強かったが、どうやら霧が晴れた感じでリスクオンの買いが優勢になりつつある。今月に入って主要国で経済活動を再開する動きが活発化してきたが、これも「レムデシビル」や「アビガン」の承認と無縁ではない。これらの治療薬が近く使えるようになれば、仮に感染第二波に見舞われたとしても、以前のようにパニックに陥ることなく冷静に対処できるからである。この点で富士フイルムが開発した「アビガン」の承認は日本株にとって特大の好材料になり得る。「レムデシビル」を開発した米ギリアド・サイエンシズ社は、世界に向けて14万人分(約150万回分)を無償で供給すると表明。しかし、感染者が126万人超と世界で最も多い米国を優先するため、日本での流通量は極めて限られるという。また、基本的に重症患者向けの点滴薬として使われる見込みで、入院しない軽症...
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新型コロナ・ショックの行方 PART22

日経平均は今日、521円高の1万9783円と再び2万円の大台に急接近してきた。今月17日には一時1万9922円と、あと80円足らずで2万円に到達していただけに、今回で2度目のチャレンジになる。NYダウも日本時間午後6時半現在の時間外取引で270ドル高の2万4045ドルと1週間ぶりに2万4000ドルの大台を回復している。原油の暴落に端を発した調整局面はスピード調整で終わる可能性が高まってきた。日銀は今日の金融政策決定会合で国債購入額の「年80兆円」枠を撤廃し、コマーシャルペーパー(CP)や社債の購入枠を従来の3倍の計20兆円に増やした。今日の日経平均の急騰はそれを好感した面が大きいが、やはり欧米主要国で経済を再開する動きが活発化してきたことも大きく材料視された。今日の日経平均の上昇率は2.7%だが、午後6時半現在でドイツ株やイタリア株も2%超の上昇となっている。また米VIX指数は先週末に13%ほど急落して30ポイント台まで下がり、3月半ばのピーク時から半値以下に急落した。先週暴落した原油相場も期近物こそ乱高下が続いているが、期先物は落ち着きを取り戻してきた。今週からの大型連休はいつもなら...