ヤマモト

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米量的緩和縮小の衝撃 PART3

今日で年内のブログは最後となるが、この1年、なんだかんだ言っても滅多にない良い年だったと思う。こんな株式の大相場は、28年の株式評論家歴の中でおそらく3回目である。10年に1回の割合でしか出会えなかったわけで、そんな貴重な大相場を楽しめない投資家がいたら、もったいないとしか言いようがない。前回も書いたが、やはり新春相場の主役は建設や不動産、含み資産といったオリンピック関連や、個人投資家好みの新興市場株だろう。円安加速で輸出関連や資源株などにも物色の矛先が回ると予想している。増資の発表で急落した大豊建設は、今日も急騰して400円台を回復した。ここまでの急反発はまったく想定していなかったが、やはりトンネル工事に強い株は買い需要が相当あるのだろう。この点では、熊谷組や鉄建なども、年明け後にはもう一段高ありそうな気がする。みずほFGをはじめとする銀行株も直近で火がついてきた。銀行株はセクター全体の出遅れが甚だしく、倉庫、鉄道、電力・ガスなどに次いで5月高値からの戻りが鈍い業種だ。しかし、この分で行くと、みずほFGや三菱UFJ、それに私がよく講演会で取り上げるセブン銀行などは、年明けすぐにでも高...
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米量的緩和縮小の衝撃 PART2

先週末に、きのう24日と今日25日が「年内最後の仕込み場となる」と書いた。「中には相場つきが一変する銘柄も出てくるはずで、連休明けの2日間はお宝発掘のチャンスと言えるかもしれない」とも書いたが、以前から講演会などで取り上げている大豊建設は、私の予想より1日早く、今日、相場つきが一変してしまった。大豊建設はきのうまでの株価の低迷が嘘のように、今日は54円高の368円と、東証一部値上がりランキングの第二位に入り、出来高も4000万株と激増した。また、これも私が講演会でよく取り上げている鉄建建設、熊谷組も、それぞれ東証一部値上がりランキングの6位、7位にランクインした。今日は建設株が全般的に急反発となった。マザーズ指数が4.4%高と急反発したことや、9日続落していた日経ジャスダック平均も反発となったことを考え合わせると、今日は個人投資家が大々的に買い出動したと思われる。市場関係者の中にはヘッジファンドの買い仕掛けと見る人もいるようだが、先物の出来高が今年最低レベルに近いことから判断して、そちらの線は薄そうである。まあ、今日が節税対策売りの最終日だったので、最後の最後まで節税売りに精を出してい...
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米量的緩和縮小の衝撃

きのうの米量的緩和の縮小は、半ば予想されていたとはいえ、世界の株式市場と為替市場に大きな影響をもたらした。NYダウは一気に292ドル高の1万6176ドルとなり、終値ベースの史上最高値を更新。今日も続伸して1万6194ドルまで上げたので、ザラ場ベースでも史上最高値を更新。日経平均株価も続伸して2日連続で終値ベースの年初来高値更新となった。そしてなによりも、円相場が1ドル=104円の壁を突き抜けて、一気に円安に振れたことが、今後の日本株にはこの上なく好材料になったと言えるだろう。ドル円相場は縮小開始の発表直後に一気に1円以上も円安に振れたが、その後は104円台での揉み合いになっている。ただし、いまは縮小開始という大材料に反応しただけであり、それが今後のドル円相場の方向性、ベクトルを決めた可能性が高いということがより重要である。よく言われることたが、FRBの量的緩和(債券の購入)は今回、毎月850億ドルから750億ドル(約7兆8000億円)へ縮小され、数カ月ないしは数年かけてゼロになる。それに対して日銀の量的緩和は、毎月7兆円強を15年3月まで継続することが決まっている。さらに、黒田・日銀総...
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量的緩和縮小はあるのか

日本時間で今日の夜に、FRBが量的緩和を縮小するかどうかを決めるFOMC(連邦公開市場委員会)が開かれ、結論が出る。いまのところ、縮小するかしないかは見方が五分五分に分かれていて、票読みの微妙な情報も、今回に関してはあまり報道がない。要は、フタを開けてみないとわからないということだが、どちらに転んでも日本株にはあまりマイナスにならないだろう。大きな影響が出るのは為替相場だ。ドル円相場に関しては、縮小開始なら一気に円安に進む可能性があると言える。その場合は、もちろん日本株には相当な好影響が出ると見ていい。初めは輸出関連株が買われそうだが、すぐにインフレ懸念の高まりから不動産株や含み資産株が人気化するだろう。ちょうど1年前と同じような相場展開になると予想される。ただし、米国株自体や新興国株は、かなり織り込まれているとはいえ、何らかの悪影響が出ると思われる。悪材料出尽くしとなればいいのだが、年初来高値とか、史上最高値近辺にある株式市場がそう反応するとも思えない。縮小見送りの場合、いまの103円前後のドル円相場が102円前後まで水準訂正される程度の円高で済むと予想する。可能性は低いが、100円...
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共食い PART4

ミクシィの謎の急騰で始まった先週半ばまでの新興市場の急騰は、やはりミクシィとそれに連れ高したゲーム関連株などの暴落により、新興市場全般の急落をもたらしてしまった。これについては、11日の「共食い PART2」で予想した通りだ。“倍返し”にならないことを祈るほかない。今日、東証マザーズ指数は5.8%安の879.6ポイントで終わった。約1カ月ぶりに25日移動平均を割り込んだ。前回のマザーズ市場の調整は10月30日から突然始まり、この日から25日線を割り込む状態が13営業日続いた(1日だけ25日線を上回った日はある)。理由はジャスダック上場のガンホーの期待外れの決算発表で、いわゆるガンホー・ショックと呼ばれた。当時のマザーズ指数の下落率は、9営業日でおよそ10%だった。今回は4営業日で12%の下落であり、下げが短期間で、かつ、きつい。オンラインゲームのサイバーステップは先週末金曜日の高値が4400円で、週明け今日の安値がそのちょうど半分の2200円、終値も2299円と恐ろしいほどの乱高下になっている。ちなみに、この会社は4年ぶりの自社新作ゲーム「鬼斬」のテレビCMをいま盛んに流している。講演...
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共食い PART3

水曜日は東京で証券スクール主催の株式講演会、きのう木曜日は名古屋で株式新聞主催の講演会で、今日は自分が主催する銘木の会「磨こう会」(仕事とは無関係の趣味の会)が中野であって、息つく暇がない感じである。もちろん、この間も毎日、原稿の締め切りが2つから3つあって、なおかつ、来年出す本の打ち合わせや銘柄選びなども並行してやるわけで、1日があっという間に終わってしまう。今日はドル円相場が半年ぶりに新値を更新して、1ドル=103円92銭まで円安が進み(午後4時現在)、104円乗せが時間の問題となってきた。この急激な円安を受けて、前場の10時過ぎ、そして昼休み時間中と2段階で日経225先物に大量の買いが入った。日経225先物が100円高の1万5480円で終わり、TOPIX先物が5ポイント安の1241ポイントで終わったことから見ても、いわゆる「円売り・日本株買い」の安倍トレードが日経225主導で行なわれていることが実感できる。今日のメジャーSQを通過した直後にドル円が新値更新ということは、来週18日のFOMC(連邦公開市場委員会)での量的緩和政策の縮小開始の有無に関わらず、さらに円安・株高が進む公算...
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共食い PART2

ミクシィの謎の暴騰で始まった相場の変調は、今日のミクシィの暴落で新たな局面に入ったと思われる。すなわち、これまで異常な高値まで買われてきたゲーム関連株など新興市場株や中小型株の調整局面入りである。もちろん、エイチームのように引き続き買われている銘柄もあるので一概には言えないが、これまで急騰してきた銘柄に関しては反動安を警戒すべきだろう。20日足らずでミクシィが8倍に大化けした(1150円→9060円)原因については、10日判明した信用買い残がわずか19万4000株しか増えておらず、合計でも106万株にしか達していないことから推測して、完全にヘッジファンドか、外資系金融機関の自己売買が犯人と見て間違いなかろう。ミクシィの出来高は12月3日に1073万株、6日に814万株まで膨らんでいるのに、信用規制がまったくかかっていないほど、信用取引比率の低い銘柄だから、個人投資家が主導した相場でないのは明らかだ。もっとも、ミクシィをダシに使って、これだけゲーム関連を中心とした中小型株の大相場を演出できたのだから、イベント費用としては格安だったと言っていい。「腐っても鯛」よろしく、赤字に転落したミクシ...
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共食い

先週末の米雇用統計が上振れして、市場は一気にリスク・オンに傾いてきた。これで再び円安・株高の様相になっているわけだが、年末を前に市場の変調とも言える現象が起きている。新興市場株や中小型株で、材料もないのに突然のように暴騰し続ける銘柄がいくつか出てきているのだ。その代表が東証マザーズのミクシィ(2121)。今日で9日連続ストップ高(一時を含む)になり、わずか20日足らずで株価は6倍に化けた。市況解説では、同社が手掛けるスマホ向けゲーム「モンスター・ストライク」に対する期待が高まっている、などと伝えられているものの、このゲームは11月末の利用者が30万人超に過ぎず、そんなもので株価が6倍になるとは到底思えない。ちなみに、ガンホーのパズドラは2100万ダウンロードを超えている。ミクシィは11月8日に発表した中間決算で、通期業績見通しを大幅下方修正して、黒字予想から一転して赤字転落としたため、株価も年初来安値近辺の1080円まで下げていたが、いま思えば、急落してもおかしくない状況だった。しかし、株価は発表前の1150円台から1080円までしか下げなかったところを見ると、このあたりはすでに投機筋...
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ボルカー・ルールの厳格適用決定でドル安・世界同時株安に PART2

前回書いた通り、株式相場はその後2日間とも大きく荒れた。きのうの日経平均は230円安、今日も寄り付きが65円安で始まって、午後1時半くらいまでプラス圏とマイナス圏を行ったり来たりしていたが、引け前の1時間で120円上げて終わった。今夜の米雇用統計の発表に加えて、来週火曜日には5つの米金融監督機関がボルカー・ルールを採決・承認するため、少なくともここまでは米国発で波乱含みの展開が予想される。さらに、来週末13日の日本のメジャーSQ、20日の米国市場のメジャーSQ、25日には日本の節税対策売りの最終日が来る。要は、25日まで気の抜けない、もしかすると足元をすくわれるような相場展開になりそうである。もっとも、言い方を変えれば、25日まではバーゲン・ハンティングのチャンスであり、おそらく、来年3月まではここが最後の格安セールというか、絶好の仕込み場になると思われる。ただし、個人投資家の節税売りについては、おそらく先月でピークアウトしたと思う。11月の個人投資家の売り越し額は過去最高の約2兆1000億円に達していて、これは東証信用買い残高2兆8300億円の74%に相当する膨大な金額だ。年間の売り...
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ボルカー・ルールの厳格適用決定でドル安・世界同時株安に

今日、日経平均は一時400円以上も急落した。ドル円相場も1円以上、円安に振れたが、その理由をきちんと解説しているメディアは今のところ見当たらない。おそらく、理由の90%以上は見出しに付けた通り、銀行の自己勘定取引などを規制するボルカー・ルールの厳格適用が決まりそうなことだ。SECや商品先物取引委員会(CFTC)など米国の5つの金融監督機関はきのう3日、来週10日(SECは10日頃と言っている)にボルカー・ルールの最終案を採決し、承認する見通しだという。このボルカー・ルールがどんだけすごいのかといえば、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー、JPモルガン・チェースなど、少しでも預金を取り扱う金融機関は、自己勘定でリスクの高い先物取引やオプション取引が一切できなくなるほか、ヘッジファンドへの出資も禁止される。ただし例外もあって、もしもの場合に備えて(リスクの高い顧客のポジションが破綻した時などに備えて)、自己勘定でヘッジ取引だけは一部認められるという話だった。しかし、それが抜け穴になって、投資銀行が自己勘定取引をバンバンやるために顧客に巨額のポジションを積み上げさせるということも考え...