ヤマモト

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原油の底打ちを確認するまで油断は禁物

日経平均は今日、今年になって初めて上昇して終わった。大発会からの6日連続安は戦後初めての記録だそうだが、下落トレンドで発生した歴史的な記録は、また新たな悪い記録の呼び水にもなるので要注意だ。今日大幅反発したからといって、おいそれと押し目を買いに行けるような状況では決してない。何度も同じようなことを書いているが、原油価格の底打ちを確認しない限り、世界同時株安は終息しそうにない。原油価格のトレンド転換を確認して初めて、機関投資家も本腰を入れて押し目買いに動いてくる。それまではヘッジファンドなど目先筋の売り仕掛けや、彼らの空売りの買戻しによって、大荒れの相場が続きそうだ。問題なのは、原油の需給関係が好転せずに、供給過剰感が極めて強いことにある。今年からイラン産原油と米国産原油が新たに世界市場に流入する一方で、世界経済の低迷からそれを楽々吸収するほどの需要は産まれそうもない。それがわかっているから、ヘッジファンドはこれでもかというほど「原油売り・株売り」をセットで仕掛けてくる。前回指摘したように、今週末は米国市場でオプションSQがあるため、それを通過すると相場の流れが変わる可能性が出てくる。目...
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今夜の米雇用統計でもう一波乱か

日経平均は今週1週間で一時的に1500円以上も急落したが、多くの投資家は不意打ちを喰らった感じで、様子見を決め込むか、買いポジションを減らすかの二択を迫られたのが実情だろう。今回の世界同時株安は原油と中国株の急落が引き金になったという点で、昨年8月の急落局面にかなり似ている。日経平均は昨年9月につけた安値1万6901円に急接近してきたが、この辺りで底打ち・反転できるかどうかが大きなポイントになる。昨年9月安値近辺で底打ちが確認できればダブルボトム(二点底)となり、強力な買いシグナルとなるが、9月の安値を割り込むようなら底割れ、一段安を覚悟する必要があるだろう。本来なら底打ちが確認できるまで「休むも相場」で様子見だが、もちろん、現物ならバーゲンハンティングも有りだ。今回の世界同時株安は、新年度の運用を始めたヘッジファンドが「売り」から入った結果でもある。もともと年末のクリスマス休暇のためにポジションを整理してほとんど持っていなかったファンドが、株の売りポジションを一気に積み上げたために、平常時よりも振幅が大きくなってしまったと考えられる。問題は今夜の米雇用統計に加えて、来週末に米オプショ...
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悪材料噴出で週内は様子見、中国株は急反発

年末から私は弱気論者になっていたのだが、とりあえずはそれで正解だった。日経平均は大発会から3日続落で900円近く下げた。年初からの3日続落は21年ぶりだという。今日は週末のオプションSQ2日前で、いわゆる「急落の急所」だった。今日の午前中に伝わった北朝鮮の水爆実験のニュースで、日経平均は昼休み中に先物で前日比380円安の1万7980円まであり、1万8000円の大台を2カ月半ぶりに一瞬割り込んだ。それにしても、年初からサウジアラビアとイランの国交断絶や中国株の急落など、大型の悪材料が噴出している。今週末には米雇用統計も控えているし、来週月曜日は祭日で3連休となることもあり、明日のオプション最終売買日も売り優勢になる可能性が高いと言える。個人だけでなく、機関投資家も様子見にならざるを得ない状況だ。しかし、ここまで売られると政策催促相場という感じで、株高依存の安倍政権としては無視することもできないだろう。何らかの好材料を出してくるような気がする。
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個人投資家の年内換金売りは今日でピークアウト

今日は年内受け渡し最終日とあって、節税対策や長期休暇に備えた個人投資家の換金売りが急増した。しかも、売買代金は今年最低の1兆6000億円と非常に少なかった。日経平均は20円安と小幅安にとどまったものの、買い注文が非常に少ない中で、問答無用の売り注文によって値を崩す銘柄が材料株や中小型株中心に続出したと言っていいだろう。正直なところ、これほどまでに買いが細るとは私も想定していなかった。日経225先物(ラージ)の出来高はきのうの半分の2万4000枚と、こちらは断トツの今年最低枚数である。先週末は14万枚、世界同時株安で揺れた8月25日には44万枚も出来た。実は去年もクリスマスの25日、翌26日の出来高が異常に細り、週明け29、30日の日経225先物の出来高は3倍増となっているから、今年も来週3日間は再び現物、先物とも出来高は急増するだろう。相場の強弱に応じて、薄商いの時は株価が上下に振れやすいわけだが、今日の日経平均の振幅は上下140円にとどまっていて、方向感に乏しい動きだった。来週からの年末年始の株価動向については、新年度入りする外国人投資家がどう動くかに大きく左右される。1月相場が高い...
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年末年始のブログ更新スケジュールにつきまして

お世話になっております年内のブログは25日を最終更新日とし、年初は1月6日からスタートさせていただきますよろしくお願い申し上げます
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改めて思い知らされる米利上げのインパクト PART4

先週末のブログでは「来週は今日の下げの巻き戻しがあると見ている。嵐が去った後の快晴に期待したい」と書いた。日経平均は今日の前引けから大引け間際にかけて、300円近く急反発したが、これはまさしく巻き戻しが始まった証拠と言える。以前書いたように、日経平均は今年6月24日に年初来高値をつけており、そこからちょうど半年後が23日の天皇誕生日だ。つまり、中国株バブルの崩壊前の、相場の地合いが強い時に信用買いした投資家は、明日でおおむね6カ月期日を迎えることになる。信用の高値期日売りが一巡することや、ヘッジファンドなどファンド勢の換金売りが先週末でほぼ一巡したことを考え合わせると、クリスマスイブの24日から日本株の需給関係は急激に改善してくるだろう。とはいえ、さすがに24日からだと大納会までは1週間しかなく、日経平均の年内の年初来高値トライという私の予想は、外れる可能性が相当高まったと言わざるを得ない。1週間で2000円以上も上昇するということはまず無理だからだ。それに関しては潔く負けを認めるとして、ここからの投資戦略だが、原油価格の底打ちがテクニカル的に確認されていない以上、やはり無理をするべき...
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改めて思い知らされる米利上げのインパクト PART3

私は前回水曜日のブログで次のように書いた。全文を繰り返すことになるが、かなり当たっているので貼り付けておく。「個人的には、今日のFOMCよりも、それを受けた金曜日の日銀決定会合の方が気になる。大方の市場関係者は追加緩和なしと予想しているものの、私はマイナス金利の導入か、付利をなくすかのどちらかのペナルティを日銀が課すと見ている。追加の国債の購入拡大はあり得ないと思うが、欧州中央銀行のように購入対象を地方債や社債まで拡大するという政策変更はあり得る。もちろん、その中には株式ETFも入る(この場合はETFの購入拡大)。さらに、日銀決定会合の直後の18日深夜は、NY市場で3カ月に1度のメジャーSQが控えているから、今日から明日にかけてより、金曜日の方が相場は大荒れになるのではないか」まず日銀決定会合についてだが、マイナス金利は導入しなかったものの、株式ETFの購入枠を3000億円追加すると同時に、REITの買い入れ限度を発行済み株数(口数)の5%以内から10%以内に引き上げた。ほかに民間銀行の貸出増加を支援するための貸出支援基金の受付を1年間延長するなど、複数の政策を追加した。私の予想通り、...
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改めて思い知らされる米利上げのインパクト PART2

今夜、FRBは9年ぶりの利上げに踏み切る見通しだが、まさにその前日の土壇場になってヘッジファンドの株の買い戻し(ドテン買い)が相次いだ。利上げは9割方、織り込み済みと見られていたものの、イベントドリブン型のヘッジファンドは、大イベントの当日や前日に一斉に動くことが多いため、今回のような相場のドタバタ劇が起きたものと推測される。日経平均は2週間で1450円下げたが、今日の484円高でその3分の1を取り戻した。しかし、日経225先物はナイトセッションで現物の終値1万9049円を130円も上回る1万9180円まで一時上昇した(午後5時半現在)。だが問題は、FRBの利上げ後に、原油と為替がどう動くかだろう。この点では、今日のFOMC(連邦公開市場委員会)後のイエレン議長の記者会見が注目される。今後、連続利上げに動くのか、緩やかな利上げにとどまるのかのヒントを口にすると見られているが、マーケットが再び混乱するような発言は控えるだろうから、サプライズがあったとしても、プラス方向の発言になると予想する。個人的には、今日のFOMCよりも、それを受けた金曜日の日銀決定会合の方が気になる。大方の市場関係者...
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改めて思い知らされる米利上げのインパクト

今週15、16日のFOMC(連邦公開市場委員会)でFRBは9年ぶりに利上げ踏み切る見通しだ。2年半前のバーナンキ・ショック以来、金融市場の足かせになってきた特大の悪材料がいよいよ実行されることになる。これを悪材料出尽くしとポジティブに捉えるか、世界的な過剰流動性相場の「終わりの始まり」とネガティブに見るかによって、市場関係者の相場観は大きく分かれている。先々週からの原油の急落や、ミニ世界同時株安は、米利上げをネガティブに見るシナリオに沿った動きと言えるだろう。米利上げによって金利のつかない商品相場は下落基調に拍車がかかり、株式の配当利回りも相対的に魅力が落ちるという考え方だ。今日の日本株の動きを見る限り、まったくもって先物だけで下げているという感じだった。先物の影響が極めて小さい中国株は前場中ごろから上昇に転じ、大引けでは上海総合株価指数が2.5%高の3520ポイントと1週間ぶりに3500ポイントの大台を回復した。日経平均が一時3%以上も急落したのとは対照的だ。同じく先物の影響が非常に小さい韓国、台湾、シンガポール、香港株は1%前後の下げにとどまったし、インド株も中国株同様、上昇した。...
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日経平均2万円の壁は予想外に厚い PART6

日経平均は4日ぶりにようやく反発した。もちろん、3カ月に1度のメジャーSQを通過したことが要因だが、来週は16日にFOMC(連邦公開市場委員会)で米国が利上げに踏み切る見通しであり、さらに週末金曜日には日銀政策決定会合、米メジャーSQと今年を締めくくるイベントが控えている。相場は株、為替、商品いずれも荒れ模様になることを覚悟する必要がある。私はここ2カ月ほど、「日銀の追加緩和はもうない」と言い続けてきた。日銀は追加緩和どころではなく、手のひら返しで来年後半から「出口を模索する」方向だと予想してきた。というのも、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)と3共済が今年10月に運用方針を統合し、株式の運用比率を50%(日本株+外国株)に引き上げると同時に、国債の運用比率を劇的に低下させるポートフォリオの見直しがほぼ終了したからだ。つまり、市場で日本国債を大量に売ることのできる機関投資家がいなくなったため、日銀が年間80兆円も国債を購入するのは事実上不可能になりつつあるのだ。ゆうちょとかんぽはまだ大量に国債を保有しているものの、すでに民間企業になったため、政府が国債を売れとは強制できない。こ...