ヤマモト

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マザーズ市場のバブルは崩壊するのか? PART2

マザーズバブルの崩壊が現実のものとなりつつある。東証マザーズ指数は今日、一時9.8%(111.7ポイント)安の1028ポイントと急落した。大引けでは少し持ち直して7.8%安で終わったが、先月の高値1230ポイントからは200ポイント以上も急落している。とりわけ、マザーズ市場のリード役だったバイオ関連のそーせいグループの急落が響いている。こうなると、目先は信用の投げ売りが止まるまで底値模索の展開にならざるを得ないだろう。もともと、マザーズ市場は空売りのできない非貸借銘柄が圧倒的に多いので、株価は上げる時も下げる時も一方通行になりやすい。にもかかわらず、信用規制は東証一部並みに緩いので、信用買い残が積み上がりやすく、追証が発生しやすい市場でもある。マザーズ指数は2月の安値664ポイントから2カ月余りで85%も急騰したため、いったん本格的な調整に入れば、上げ幅の2〜3割を失うのはあっという間だろう。問題は、どこで下げ止まるかだが、過去の例に照らすと、急騰直後の急落局面では1〜3カ月ほどで40%前後の急落になることが多いようである。近年では2013年のバーナンキ・ショック後に、1カ月半ほどで4...
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マザーズ市場のバブルは崩壊するのか?

5月16日の日経平均は乱高下の様相を見せた。前場は尻上がりで200円ほど上げたが、午後1時40分過ぎに先物にまとまった売りが出て、40分ほどで200円近く急落した。これと連動するかのように、2時前後からマザーズの主力株に大量の売り物が浴びせられ、マザーズ指数は6.7%安(81ポイント安)の1125ポイントと今年最大の下落率を記録した。マザーズ市場の急落が3月以来のマザーズバブル(特にバイオ)の崩壊を意味するのかどうかを、現段階で判断するのはあまりにも材料不足である。そもそも、後場中ごろまでマザーズ市場は全体的に小幅安で推移していたわけで、明らかに誰かが売り仕掛けを行なったと思われる。それがヘッジファンドなのか、バブル崩壊を懸念した大口の個人投資家集団なのかすら不明である。確かなことは、マザーズバブルのリード役であるそーせいグループの急落に、バイオ関連だけでなく、他の人気株が引っ張られたということである。市況解説では先週末発表された決算で材料出尽くしとなり、売りが膨らんだとされているが、それだけでは到底説明がつかない。決算発表シーズンが終了したため、相場の流れが変わるであろうことは、これ...
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トヨタの大幅減益予想で投資戦略に変化も PART2

前回書いたように、今日のオプションSQに向けて踏み上げ相場の様相だったため、SQと同時に相場が崩れる格好になった。日経平均は寄り付きの高値1万6804円(157円高)から大引け間際には、そこから400円以上も安い1万6400円まで急落した。10日火曜日の昼前から突如始まった踏み上げも、今日の寄り付き後のドテン売りも、ヘッジファンド同士の壮絶なせめぎ合いの結果と考えられる。何か不都合のあった企業を除いて、今日で決算発表が終了したため、週明け月曜こそ決算発表絡みの物色が継続するが、火曜からは相場の流れがガラリと変わると思われる。4月中旬までのように、バイオを中心とした中小型のテーマ株に物色の中心が移るのか、あるいはこれまでと違ったテーマ株が浮上するのか、現時点では見極めがつかない。しかし、業績本位からテーマ株物色に逆戻りするであろう確率は非常高い。トヨタに代表されるように、主力輸出株は業績では買えないし、その他の大型株もこのタイミングで見直し買いが入るとは思えない。個人マネーやヘッジファンドなどの短期資金がどのセクターに向かうかがポイントである。この点では、物色対象が鮮明になるまで、来週は...
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トヨタの大幅減益予想で投資戦略に変化も

今日はオプションSQ2日前で、株価が急落しやすい特異日だった。しかし、きのうの昼前から投機筋の買い仕掛けが入って、日経平均は踏み上げられる形になり、投機筋の空売りの買い戻しで349円高と急伸。今日も、きのうのアマゾン主導の米国株の急騰を受けて、一時250円ほど上げる場面があったが、大きく押し戻されてほぼ行って来いで終わった。今日、一番の大きなニュースはトヨタの大幅減益見通しである。大引け直後に発表された決算発表で、前期は6%の最終増益で着地したが、今期は35%の減益予想、営業利益にいたっては40%の減益予想だ。直近の大幅な円高を考慮して、市場関係者のトヨタの業績見通しの平均的な予想は20%前後の減益にとどまるという感じだったが、ふたを開けてみたらなんとその2倍の減益予想だった。決算発表と同時に5000億円の自社株買いを発表したため(発行済み株式の3.2%、1億株)、明日以降のトヨタ株への影響は限定的だろうが、日本株を代表するトヨタの予想を上回る大幅減益見通しは、日本株全体の評価に影響してしまうだろう。これまでのところ、輸出関連の大手製造業の業績見通しは2割前後の減益が多いのだが、それは...
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決算発表シーズンは今週で終了

決算発表が本格化しているが、業績面の悪材料に対する市場の反応は先週までとはだいぶ様相が違う気がする。先週まではわずかな減益予想でも株価が大崩れする銘柄が多々あったが、今日は相場全体が出直ってきたこともあって、過剰反応は限定されている印象だ。先週末の大引け後に羽田空港の地盤改良工事でデータ改ざんが発覚した東亜建設に関しても、先週までならストップ安売り気配になっていてもおかしくはなかったが、今日はストップ安1円手前の49円安で踏みとどまった。35億円の最終赤字予想から160億円の赤字予想に大幅下方修正したニチイ学館に関しても然りである。先週末の米雇用統計は市場予想を大きく下回ったものの、米株、米ドルともに堅調に推移してくれたおかげで、東京市場は買い安心感が広がったようである。安倍総理や麻生財務大臣から円高をけん制する発言が相次いでいるのも好感されている。しかし、今週末はオプションSQで、明日の後場、あるいは明後日あたりから売り仕掛けをしてくるヘッジファンドも出てくるだろう。もっとも、多くのヘッジファンドは欧米市場での売り仕掛けがうまくいっていないため、日本市場でも買い戻しを急ぐファンドが増...
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現実化したゴールデンウィーク危機

当ブログでは以前から再三にわたってゴールデンウィーク危機を警告してきた。私の講演会に常連で参加している人たちは、さすがに買いポジションを大きく落とした人がほとんどだが、直近の戻り相場で強気になっていた人は、まさしく梯子を外された格好である。連休直前に開催された日銀金融政策決定会合はまったくの空振りに終わった。大方の市場の予想を裏切って追加緩和が見送られた結果、連休中に日経平均は1万6000円の大台を割り込み、ドル円相場は一気に105円台に突入した。しかし、事前に追加緩和に関する多数のリーク情報が流されていただけに、今回の追加緩和見送りには裏があると見ていいだろう。日銀会合の翌日の29日、米財務省が半年に1度の為替報告書を公表した。その中で日本、中国、ドイツ、韓国、台湾の5カ国が不公正な為替政策をとっている可能性があるとして監視リストに入れられた。日銀はこの情報を事前に入手し、追加緩和を思いとどまった可能性が考えられる。5月4日には米共和党大統領候補のテッド・クルーズが大統領予備選から撤退すると表明し、保護貿易主義のトランプの指名が確実になった。米国発の2つの大材料と日銀の追加緩和見送り...
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日銀の追加緩和を先行して織り込んだか? PART2

きのうの深夜、日経平均(先物)は時間外取引で1万7490円と大証終値比190円高まで上昇した。しかし、早朝にアップルの減益決算が伝わると、東京市場では日経平均への寄与度の高い値がさの電子部品株が売られ、結局、終値では62円安と3日続落になった。日銀金融政策決定会合を明日に控えて、いったん売っておこうと考える投資家が増えるのは当然である。きのうの深夜の反発で、日銀会合結果発表前のヘッジファンドのショートカバー(空売りの買戻し)は8割〜9割終了したと私は推測している。実際に追加緩和が行なわれたとしても、規模の大小にはよるが、劇的な株価上昇はないと予想する。もちろん、瞬間的に数百円急騰するということはあり得るが、今回は事前の日銀関係者からのリーク情報が多すぎて、株価への織り込みも過去例がないほど進んだと考えられる。一方、追加緩和が見送られた場合は、500円以上の反動安を覚悟する必要があるだろう。ただ、追加緩和への期待が残るという点で、従来のまったくの空振りとは一線を画すと思われる。最悪なのは、極めて小幅な追加緩和だが、それの可能性は相当低いと思う。決算発表が本格化するのはゴールデンウィーク後...
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日銀の追加緩和を先行して織り込んだか?

先週末の日経平均(先物)は時間外取引で1万7740円まで上昇したが、今朝は寄り後にそこから300円ほど急落し、終日、売り物に押される展開だった。先週後半の日本株急騰・円の急落は、やはり日銀の追加緩和を先取りした空売りの買戻しが原動力になったと見るべきだろう。問題は、追加緩和がどのレベルまで株価と為替相場に織り込まれたかだ。日経平均に関しては、テクニカル面で過熱感や上げ過ぎを示す指標がいくつか出ている(ボリンジャーバンド、ストキャスティクスなど)。一方、日足ベースでゴールデンクロスを示現(5営業日前=19日)したことや、今年に入って初めて一目均衡表で雲の上限を突破(3営業日前=21日)したことなど、買いシグナルもいくつか出ていて、必ずしも相場が過熱し過ぎだとは言い切れない。この点で、追加緩和の織り込みは5〜6割程度ではないかと私は推測している。前回も書いたが、27〜28日の日銀会合で追加緩和なしの選択肢はなくなったと思われるし、日銀サイドからも銀行に対する日銀貸出にマイナス金利を適用することを検討中など、関係者からのリーク情報がポンポン飛び出している。熊本地震による国内経済への打撃(外国...
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明らかな潮目の変化

日経平均はきのう、3月の戻り高値を更新して、新たな上昇波動に入った可能性が高まった。明らかに潮目が変わった印象を受ける。今年に入って初めて一目均衡表の雲の上限を突き抜けたことも象徴的だ。ドル円相場もこれまで上値の壁になっていた110円を今日突破している。株式市場に劇的な変化をもたらした要因の1つは熊本地震だろう。これで国内情勢が大きく変わってきた。まず、安倍総理が衆参同日選を諦め、被災地の復旧・復興と経済全体の下支えを最優先する方針に転換。これにより、同日選で衆参とも3分の2以上の議席を確保し、早期に憲法改正に踏み切るシナリオが先送りされた。アベノミクスによるデフレ脱却、円安・株高シナリオが崩壊しつつある中で、安全保障を最優先する安倍総理の暴走ぶりは異様だった。それが修正されるのは株式市場にとってかなりのプラスだ。来月の伊勢志摩サミットに合わせて表明する経済対策は、かねて10兆円規模とされていたものが、熊本地震を受けて20兆円規模に拡大すべきとの声が自民党内から上がっている。アベノミクスの仕掛人とされ、「アベノミクスを成功させる会」の山本幸三会長(経済産業副大臣)は、震災復興財源に10...
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1万7000円の壁は強烈、米国株と比較するのは無茶

NYダウは昨夜、一時99ドル高の1万8103ドルまで上昇し、史上最高値1万8351ドルにあと1.4%まで迫った。ドル安による多国籍企業の収益改善が米国株高を後押ししているだけに、円高・ドル安で収益が悪化している日本株と比較するのは無茶な話である。そもそも、米国以外の市場は日本と大差なく株価低迷にあえいでいるわけで、いまは米国株を指標にするべきではない。以前から書いているように、日経平均が1万7000円をつけると強烈な売りが出てくる。おそらくは、大半がオイルマネーの換金売りだろうが、欧米の年金基金などもこの水準だと利食い売りを出すようである。信用買い残が2兆5000億円台まで激減したことで、個人の売りは大したことはないのだが、1万7000円でこれだけ上値を押さえられると、やはりリーマン・ショック直後の2倍のペースで外国人売りが出続けていることを痛感させられる。問題は、熊本大地震後の戻りで、市場が日銀の追加緩和をかなり織り込んでしまったことである。おおよそ市場関係者の3分の2が追加緩和ありと読んでいるため、好材料を先食いしてしまっている感じだ。1月のマイナス金利導入時のようなサプライズはな...