ヤマモト

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お盆休みに向けた売り仕掛けが活発化 PART2

きのうの反発に加え、今日も株価は底堅く推移したため、株式市場には急落時特有の緊張感が欠けている感じだが、まだとても油断できる状況にはない。というのも、ドル円相場が今日も一時100円台に突入したからで、いつまた100円割れを目標とするヘッジファンドの「円買い・株売り」が始まるか、わかったものではない。ヘッジファンドがここぞとばかりに仕掛けるのは、市場参加者が少なくなるタイミングである。年末年始や夏休みシーズンはまさに危険ゾーンで、これまでもお盆休みには何度も強烈な円高・株安になってきた経緯がある。今年はすでにオリンピックも始まっていることから、来週はいつもにも増して市場参加者が薄くなる。そういう点では、きのう今日と下げ相場が一服したからと言って、安心するのは早計である。お盆休みに向けた個人や機関投資家のポジション調整、換金売りは今日でひと山越えたが、来週前半も継続すると見るべきだろう。
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お盆休みに向けた売り仕掛けが活発化

原油が40ドル割れするところまで急落する一方で、まだ小規模ながら世界同時株安の様相となっている。いわゆる典型的なリスクオフ相場に突入したと言うべきだろう。こうなると、株も為替も底打ちを確認するまで新規買いは控えた方がいいし、生き残りモードに徹して無理をしないことである。きのうと今日で日経平均が500円以上急落したが、来週11日の休日「山の日」に向けて、半年前の悲劇が繰り返される可能性が高まってきた。ちょうど半年前の2月11日(建国記念日)もオプションSQ2日前にも関わらず休日で国内勢は売買を手控えざるを得なかった。この日に急激な円高が進み、1ドル=117円程度だったドル円相場は2日で一気に110円台に突入、日経平均も翌12日に1万4865円と4日で2000円以上もの急落となる安値まで売られた。歴史は繰り返すで、ヘッジファンドは8月11日に向けて日経平均を1万5000円割れまで売り崩す戦略なのかもしれない。
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アベノミクスの変質を評価する相場に PART2

事務所が入っていたビルが地上げに遭い、先週の土曜日に無事引越が完了した。ちょうど20年八丁堀にいたことになる。寂しい思いもあるが、やはり証券街のある茅場町や兜町には知り合いも多いし、茅場町の駅の真上にある証券会館で毎月行っている株式講演会(モーニングスター主催)にも歩いていけなくなるのは不便である。株式市場の方は決算発表シーズン特有の値動きになってきた。好業績を発表しても、市場の期待に届かなければ株価が急落したり、減益幅が予想よりも拡大したらストップ安近くまで売られることもままある。自民党で電線地中化の旗振り役だった小池百合子都知事の誕生により、電線地中化関連株の人気が再燃するかとも思ったのだが、それも今日の寄り後くらいで一巡した。電線や水道管などをまとめて収納する共同溝などを作っているコンクリ二次製品メーカーは軒並み反落した。ゼニス羽田や那須電機など、急騰していた銘柄ほど下げ幅も大きくなった。先週末反発して終わった任天堂に関して一言。正直なところ、筆頭株主で米投資ファンドのキャピタル・リサーチの売りがこれほど多く出るとは私も予想できなかった。キャピタル・リサーチが最初に大量保有報告書...
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アベノミクスの変質を評価する相場に

今日の昼過ぎに、2つのニュースが市場を駆け巡った。1つはウォールストリート・ジャーナル電子版が報じた「政府が50年債発行を検討」とのニュースで、これは黒田日銀総裁が否定したヘリコプターマネーの「改良版」を匂わせるものだった。もう1つは、20兆円超といわれてきた景気対策の規模が27兆円になるというもので、安倍総理が今日、自ら表明するとの注釈付きだった。実際は28兆円と1兆円増えていたが、それでも円安株高をもたらすには十分な材料だった。50年最に関しては、財務省が即座に「検討の事実はない」と否定したものの、すでに40年債まで発行している以上、償還期間があと10年延びても大した問題にはならないだろう。日銀金融政策決定会合を2日後に控えたタイミングで、しかも安倍総理が景気対策の中身を自ら発表する直前の情報リークであるだけに、根も葉もないということは考えられない。事前に用意周到に準備されていたはずである。この2つのニュースでドル円相場は一気に2円も円安に傾いたが、財務省の50年債否定で1円ほど円高に戻ってきている。今夜のFOMC(連邦公開市場委員会)で米利上げに関する何らかの材料が出る可能性もあ...
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相場の潮目が劇的に変化 PART5

今週末29日の日銀会合を控えて、市場参加者の強弱感が分かれてきた。追加緩和の有無に関しては、7〜8割の市場関係者が何らかの緩和策が有ると予想している。しかし、いまの株価は追加緩和を相当程度織り込んでおり、材料出尽くしになるとの見方も根強いようである。一方、個別銘柄では反発相場のリード役となった任天堂が急反落し、ストップ安で終わった。会社サイドが「ポケモンGO」の業績寄与は限定的で、近く発売予定の腕時計型端末「ポケモンGO PLUS」も今期の業績予想に織り込み済みと発表したことから、失望売りや見切り売りが急増した。業績寄与が限定的であることは、一部のアナリストがすでに指摘していたことであり、大相場の途中にこうした悪材料が出るのはいつものことである。任天堂の大相場のポイントは、自社開発の超人気ゲームをAR(拡張現実)やVR(仮想現実)を駆使した最先端の位置情報スマホゲームに仕立て直した点にある。「ポケモンGO」の成功により、今後は「スーパーマリオ」や「どうぶつの森」なども同様の手法で再活用の道が開けた。もちろん、アプリ配信だけでなく、グッズやアニメのDVD、「ポケモンGO PLUS」のよう...
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相場の潮目が劇的に変化 PART4

今日、「ポケモンGO」のアプリ配信がようやく始まった。任天堂の株価は乱高下した者の、結局小幅ながら2日続伸となった。売買代金も個別株としては史上2位の7260億円となり、東証一部の売買代金の占める任天堂のシェアが約3割に達した。まだ調整期間(スピード調整だと思うが)に入ったばかりで、波瀾含みだが、任天堂フィーバーは当面続きそうである。「ポケモンGO」人気は周辺銘柄にも及んでいる。大阪万博跡地の複合施設で「ポケモンEXPOジム」を昨年から運営するサノヤスHDの株価は、今月11日の160円から10日余りで787円まで約5倍に駆け上がった。6日連続ストップ高となっているだけに、天井をつけた後の反落を考えれば見ているだけにしておくべきか。「ポケモンGO」とのコラボを実施するマクドナルドは、約2900店の全店舗が同ゲーム内の特別な場所となる「ジム」や「ポケストップ」となり、ファンの来店が急増すると予想されている。ちなみに、「ジム」はポケモンを鍛えたり、他のプレイヤーのポケモンとバトルを行なう場所で約400店、「ポケストップ」はゲームを進める上で必要となるアイテムを買うことができる場所で約2500...
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相場の潮目が劇的に変化 PART3

任天堂の「ポケモンGO」の世界的ヒットとソフトバンクの英半導体設計会社買収(約3.3兆円)の相乗効果で、相場の地合いが単なる下げ過ぎの反動から、上昇相場のそれへと変わってきた印象を受ける。ソフトバンクの大型買収は3.3兆円の円売り要因となり、ソフトバンクの株価の急落とは裏腹に直近の「円安・日本株高」に大きく貢献している。任天堂に関しては、「ポケモンGO」配信後の10日余りで株価が2倍超になったということもあり、目先的にはスピード調整局面に入ったと考えている。今日の売買代金は7300億円台に達し、個別銘柄の史上最高額を更新すると同時に、東証売買代金の4分の1を集めるという記録的な数字になった。日本ではほとんど取り上げられなかったが、きのうEUの最高裁判所にあたる欧州司法裁判所が、歴史的な判断を示した。詳細は省くが、EU28カ国は今年1月から、株主や劣後債保有者、預金者の損失負担なしに銀行に公的資金を注入することができないという「ベイルイン規制」が導入された。その例外を認めてほしいというイタリアの訴えに対して、欧州司法裁判所は「投資家や預金者の損失負担は必ずしも公的資金注入の前提条件にはな...
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相場の潮目が劇的に変化 PART2

「ヘリコプターマネー」の思惑から、日銀の追加緩和期待が次第に高まってきた。ヘリコプターマネー(以下ヘリマネ)とは、中央銀行が直接政府に財政資金を供給することだが、今回はゼロ金利の永久国債を政府が発行し、日銀がそれを買い取ってインフラ整備などに充てるという。今週来日したバーナンキ前FRB議長が4月に本田悦朗・前内閣府参与に提案したとされる。菅官房長官は政府がヘリマネを検討しているという報道を完全否定している。ただ、ゼロ金利の永久国債をバーナンキ前FRB議長が提案している以上、今月28、29日の日銀会合まではその思惑がくすぶって、ヘッジファンドも下手に日本株を売り崩せない状況にある。つまり、円安・株高傾向が日銀会合まで継続する可能性がある。政府が大型経済対策の策定を発表するタイミングでバーナンキ前議長を招聘し、安倍総理だけでなく黒田日銀総裁とも会談したこと自体、政府がヘリマネを検討していたことの証と言える。ただ、大型経済対策の目玉となるリニア中央新幹線の8年前倒し開業に関しては、永久国債ではなく、それと似たような性質を持つ財政投融資を活用することがすでに公表されている。今回の「ヘリマネ騒動...
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相場の潮目が劇的に変化

前回のブログは8日金曜日の更新だったが、その日の夜の米雇用統計が市場予想を大きく上回り、米利上げ時期の前倒し期待からドルが大きく買い戻された。ドル円相場は8日に一時100円割れしたが、12日には104円97銭と、4日で5円も円安が進んだ。日経平均も3日で1300円以上の急騰になったものの、空売りの買い戻しはほぼ今日で一巡したと見るべきだろう。ここから先はきのう安倍総理が指示した10兆円超と見られる大型経済対策の中身と、今月28、29日の日銀会合で追加緩和があるかないかが焦点になる。前回書いたドル円相場の100円割れ、日経平均の1万5000円割れに関しては、短期的には朝令暮改で撤回する。しかし、経済対策の中身がショボければ、あるいは日銀の追加緩和が見送られれば、再びそれを目指してヘッジファンドが売り仕掛けに動いてくると読んでいる。そもそも、安倍総理が打ち出した大型経済対策は秋の臨時国会に合わせて出てくるはずだった。日銀の追加緩和もそれとセットで秋に行なわれるとの見方が有力だった。ヘッジファンドもそう読んで、決算発表シーズンの直前に「円買い・日本株売り」を猛烈に仕掛けてきたのだろうが、安倍...
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ブレグジットで欧州金融不安が再燃 PART2

日経平均は再び1万5000円割れを試す展開となっている。これはドル円相場の100円割れとワンセットなのだが、ブレグジットによる世界的なリスクオフの流れが止まらない現状では、日経平均の1万5000円割れ、ドル円相場の100円割れが実現するのは時間の問題のように思われる。むしろ、そうならない方が不自然なくらいだ。前回も少し書いたが、目下のところ最大の悪材料はイタリアの不良債権問題である。ブレグジット後の日本のメガバンク3行の下落率は10%台半ばに達するが、イタリアの大手銀行株の下落率はその2倍以上の30%台に達している。銀行株は世界的に売られる事態となった。イタリアの銀行の不良債権は総額3600億ユーロ(約40兆円)に達すると言われている。バブル崩壊後の日本のピーク時の不良債権は87兆円とGDPの17%程度だったが、イタリアはそれが25%ほどに膨らんでいる。要するに、現状でイタリアの不良債権問題は金融危機時の日本を上回る深刻さなのである。その問題に欧州中央銀行とEUが本格的なメスを入れようと、ようやく重い腰を上げたというわけだ。おそらく、英国民投票が終わるまで待っていたのだろうが、今回はそ...