ヤマモト

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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART3

きのうのNYダウは1032ドル(4.1%)安の2万3860ドルと再び急落した。ただ、6日につけたザラ場安値2万3778ドルを割り込まなかったことや、VIX指数(恐怖指数)も20台から30台へと上昇したに過ぎず、前回ダウ急落時の50.30には遠く及ばなかった。このため、前回のように投資家がパニック売りに走るということもほとんどなかったようである。東京市場では日経平均が一時770円ほど急落する場面があったが、6日の安値2万1078円を40円ほど上回ったレベルで下げ止まったため、こちらも不安心理の過度な増幅は抑えられた格好だ。VIXショックの元凶となった「リスク・パリティ(均衡)戦略」をとるファンド勢の世界的な投売りも峠を越えたようである。きのうは、米国債の増発懸念から再び長期金利が大きく上昇し、それが再びリスク・パリティ戦略をとるファンド勢の売りを膨らませた面があるが、彼らの資産配分の調整は劇的に進んだと見られている。野村の子会社が発行した上場投資証券のVIXベア(正式名は「VIXインバースETN」コード番号2049)は、VIX指数が1日で100%以上も急騰したため、7日にはなんと前週末比...
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「適温相場」の崩壊で調整局面入り PART2

日経平均は今日、35円高とかろうじて反発したが、寄り後の高値2万2353円からは700円以上も急落した。時間外取引で米国株が大きく下げ、NYダウの先物が300ドル以上急落したのが響いた格好だ。しかしながら、今日がSQ2日前の「急落の急所」であることが、それよりも影響したのではないかと私は見ている。一昨日のブログでは「世界の機関投資家が運用資産に占める株式比率の引き下げが峠を越すのは今週から来週にかけてかと思われる」と書いた。「急落後の反動高を含めてしばらくは大荒れの展開になる」とも予想したが、「世界の機関投資家の株式比率の変更」が今回の世界的急落の最大の原因であることは確かで、それが一巡しないと株式市場は落ち着かないだろう。「世界の機関投資家の株式比率の変更」は2通りの意味がある。今回の急落の引き金を引いた主役は、「リスク・パリティ(均衡)戦略」を採用している年金などである。彼らが運用資産に占める債券や株式、不動産投信、外貨建て資産などのリスクを均衡させるために、変動率=リスク(=VIX指数など)が急上昇した株式を先物を使って機械的に投げ売りしたのが急落の元凶と言っていい。リスク・パリ...
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「適温相場」の崩壊で調整局面入り

欧州中央銀行の量的緩和策(QE)終了観測をきっかけに、世界同時株安の様相となってきた。とりわけ先週末に米長期金利が4年ぶりに2.8%台に急上昇したことが問題視されている。これにより、低金利・好景気・株高が共存する「適温相場」が崩壊の危機に直面したと言っていいだろう。世界の機関投資家は、この劇的な環境変化に応じて投資戦略の変更を迫られている。具体的にはまず、欧州と米国の機関投資家が運用資産に占める株式比率の引き下げに動くと思われる。もちろん、彼らは日本株の比率も見直すはずだ。この観点から市場を見渡すと、先物による株式運用比率の引き下げが峠を越すのは今週から来週にかけてかと思われる。今週末は日本のオプションSQが控えているので、急落後の反動高を含めてしばらくは大荒れの展開になると予想される。
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制度改正で新局面に突入した日本株 PART10

今週はじめに欧州中央銀行の幹部が今年中の量的緩和政策の終了を匂わせたことで、世界的に長期金利が急上昇し、世界同時株安をもたらした。米国では10年債の利回りが3年9ヶ月ぶりに2.7%台に急上昇。きのうは2.8%弱まで上昇した。これをもって低金利・好景気・株高が共存する「適温相場」が終わったとの見方が一気に増えた感じである。久々に起こった米国発の世界同時株安や、コインチェックの巨額資金流出事件をきっかけに、日本の株式市場はすっかり弱気ムードが蔓延してしまった。通常であれば、東証一部の主力株がダメなら、消去法で東証マザーズなど新興市場に物色の矛先が向かうものだが、今回ばかりはそうなっていない。以前も書いたように、仮想通貨の投資家と、新興市場株の投資家は重複しているケースが多いと言われているからだ。すでに、東証一部市場は年初からの上昇分(日経平均で約6%)をほとんど吐き出した格好だが、新興市場はまだどうにか高値圏をキープしている。日経ジャスダック平均と東証二部指数の高値からの下落率は1%前後にとどまり、比較的大きな下げになった東証マザーズ指数も3%程度の下げで踏ん張っている。しかしながら、ビッ...
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制度改正で新局面に突入した日本株 PART9

日経平均は今日で4日続落となった。先週開かれたダボス会議(世界経済フォーラム総会)でのムニューシン米財務長官のドル安誘導発言が尾を引き、円高警戒感から輸出関連株を手仕舞う動きが収まらない感じだ。市場が注目していたトランプ大統領のダボス会議での発言は、「米国第一主義」こそ強調したものの、ドル安につながるコメントは全くなかった。そのため、今日の東京市場は買い先行となったが、やはり年金売りと見られるまとまった主力株への売りが止まらず、日経平均は朝方の高値から160円ほど安く引けた。面白いのは、ここ3営業日ともに日経平均は高値から160円前後下げて引けていることだ。日経平均が2万3800円に近づくと、もぐら叩きのように売られてしまうのだ。今日は日経ジャスダック平均が朝方、最高値を更新したものの、東証一部の下げに引っ張られる形で前日比マイナスになってしまった。ただ、コインチェックの巨額資産流出騒動があった割には新興市場は落ち着いた動きで、ビットコイン関連株は軒並み急反発となった。これはもちろん、できるかどうかは別として、コインチェックが顧客に返金すると表明したことが好材料視されると同時に、GMO...
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制度改正で新局面に突入した日本株 PART8

ダボス会議(世界経済フォーラム総会)でのムニューシン米財務長官のドル安誘導発言により、株式市場のムードは一変した。「ドル安は米国の貿易にとって良いことだ」という趣旨の発言は、トランプ政権の米国第一主義を世界に知らしめる「のろし」だと思われる。ダボス会議は自由貿易を象徴する会議でもあり、そこに米国第一主義を掲げるトランプ大統領が乗り込んで、今夜、演説を行なうことになっている。ムニューシン財務長官のドル安誘導発言は一種の露払いのようなものだったのかもしれない。トランプ大統領がどんな発言をするのかはまだ不明だが、世界に貿易戦争を仕掛けるような喧嘩腰の発言をするであろうことは想像がつく。来週から決算発表が本格化することもあり、目先は基本的に様子見戦略が無難だろう。バーゲン・ハンティングのチャンスにもなるだろうから、買うならあくまでも上値は買わず、買い下がるスタンスで。
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制度改正で新局面に突入した日本株 PART7

今日の日経平均は183円安の2万3940円と昨日の上昇分の3分の2を吐き出すことになった。下げ幅も昨年12月6日以来の大きさである。日本株の決算発表シーズン入りを告げるトップバッターの安川電機の決算が期待はずれに終わったのが大きかった。また、それだけでなく、安川の決算発表は思わぬ副作用を生んだようだ。安川電機といえば産業用ロボットの生産台数で世界一を誇る。ロボットの精密な制御を可能にするサーボモーターでも世界一だが、今回の決算発表でこのサーボモーターを含むモーションコントロール事業の受注が10-12月期に前期比マイナスになったことが悪材料視され、その原因であるスマホ需要の弱さが改めてアップル関連株などに売りを誘ったようである。もっとも、スマホ需要の弱さは今に始まったことではない。世界的に普及が一巡し、昨年はほぼゼロ成長にとどまった。パソコンのように急激に売上台数が減少するとは考えられないが、価格の低下で市場規模の縮小は、ある程度だが規定路線と言える。要は、今日の安川をはじめとするスマホ・アップル関連株の急落は、相当な過剰反応と言っていい。業績上方修正期待の強かった安川電機が通期業績予想...
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制度改正で新局面に突入した日本株 PART6

前回、ビットコイン急落の余波で、好調だった中小型株も今週中は調整含みになるだろうと書いた。今日は日経ジャスダック平均、東証二部指数が反発したものの、東証マザーズ指数が1月9日以来の安値をつけるなど、新興市場はやや売り物に押されている感じだ。ただ、株価が大きく揺れたのは新興市場よりもむしろ東証一部市場で、日経平均は昨日、寄り後直後につけた高値2万4084円から2万3699円まで385円も急落している。これはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの年金基金から大量の売りが出たと見られている。公的年金は株式の運用比率を5割(国内株25%、外国株25%)と定めているので、株式の上昇によって運用資産のうちの株式の比率が大きく高まったため、アセットアロケーション(資産配分)に応じたまとまった売りを出したと思われる。本来であれば、日経平均が2万4000円を目前に足踏みしている以上、目先資金が新興市場に押し寄せてもよさそうなものだが、ビットコインに代表される仮想通貨の急落は株価と関係がなさそうに見えて、やはり他の資産価格を押し下げる方向に働いてしまうのである。もちろん、仮想通貨市場も落ち着きを...