ヤマモト

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トランプバブルPART2が始動か

前回も書いたが、今の相場はコロナ・バブルの初期に酷似してきた。相互関税ショックで世界の多くの企業が業績見通しを非開示にするなど混乱が続いているものの、米国を除く日本やドイツ、イギリスなどの株式市場は、急速な戻り足となっている。ドイツDAX指数は3月の史上最高値から相互関税ショックまでの下げ幅の3分の2戻しを達成。あと5%の上昇で史上最高値を更新する。イギリスのFT100も同様で、こちらはあと6%で最高値更新である。日経平均はそこまで戻っていないが、3月26日の戻り高値3万8220円を起点とすれば、すでに3分の2戻しは達成している。私が思うに、3月の戻り高値までの全値戻しは時間の問題だろう。早ければ来月、遅くとも9月ごろまでには全値戻しがありそうだ。ただし、ドイツDAXのように、史上最高値を目指すのは厳しそうである。日経平均の場合、アドバンテストや東京エレクトロンなど半導体関連株のウエイトが非常に大きいので、ここが戻らないと高値更新は難しい。その意味ではTOPIX(東証株価指数)の方が最高値更新の可能性はかなり高いと思う。さらに言えば、スタンダート指数は最高値更新が時間の問題になったと私...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART131

相互関税ショックで急落した世界の株式市場は、なにやらコロナ・バブル時の初期を思わせるような急騰になってきた。今日は、米中の関税交渉が水面下でスタートし、両国ともに高関税から除外する製品を個別で検討していることが判明した。この米中貿易戦争の緊張緩和に加え、今朝のG20後の日米財務相会合で米側から為替目標や相場を管理する枠組みなどの要求がなかったと加藤財務大臣が発言したことなどを好感して、日経平均は666円高の3万5705円で引けた。5年前のコロナ・ショック時は、リーマン・ショック時よりも急激な株価暴落に見舞われ、世界の投資家は我先にと投げ売りに走った。ほとんど全ての業界のサプライチェーンが寸断され、物流は麻痺し、企業は売上の見通しすら立てられなかった。コロナ・パンデミックがいつかは終わるとの期待はあったものの、世界中の多くの大企業がかつてないほどの大幅減益や赤字転落に見舞われた。当時の世界中の投資家の絶望感は計り知れないものがあったし、私も仕事を失うかと思ったほどだ。それでもナスダック総合株価指数は3カ月後の6月には史上最高値を更新。NYダウは8カ月後の11月に同じく最高値を更新し、日経...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART130

トランプ大統領の方針転換を受けて、日米ともに株価が急伸した。昨日のNYダウは1010ドル高の3万9186ドルと急反発し、ナスダック指数も429ポイント高の1万6300ポイントと16000ポイントの大台を回復した。日経平均は一時920円ほど急伸して20日ぶりに3万5000円の大台に乗せる場面があったが、終値は648円高の3万4868円で引けた。それでも、相互関税ショック後の高値を終値ベースで更新した。一昨日、NYダウが一時1300ドル超急落し、同様にナスダック指数も600ポイントを超える急落になった。ドル円相場も一時139円台に突入し、米国売りが深刻化したことを受けて、トランプ大統領はパウエルFRB議長を解任するつもりはないと従来の方針を180度転換した。中国への関税についても、「145%が続くことはない」と示唆した。ベッセント財務長官も「中国との関税交渉は始まっていないが、対立は長く続かず、合意は可能」との見方を示した。トランプ大統領はヘッジファンドなどが仕掛けてきた米国売りにひるんで方針転換を余儀なくされた格好だが、関税の引き上げだけでなく、FRBの人事まで朝令暮改であっさりと方針転...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART129

今日は円高やトランプ大統領のパウエルFRB議長解任兼用などが嫌気されて、日経平均は450円安の3万4279円と大幅に反落した。売買代金も3兆857億円と1年4カ月ぶりの低水準(東証プライム市場)となり、買いが手控えられていることが鮮明になった。韓国株や中国株が堅調に推移していたところを見ると、やはり日本株が投機筋から「円買い・日本株売り」を強力に仕掛けられていることがうかがえる。円相場は先週末の142円30銭台から一時140円50銭台まで1円80銭も円高に振れているから、日本株急落するのも致し方ないのだろう。その一方で、先物市場がないスタンダード指数は0.04%の下落と、ほとんど先週末比横ばいで終わっている。先物市場があるグロース250指数(旧マザーズ指数)は0.36%の下落だったああが、4月7日の底値531.72ポイントから今日の高値675.58ポイントまでは26%も急反発して4月2日の相互関税ショック前の水準を回復している。海外投機筋の売り崩し対象になっていないスタンダード市場やグロース市場の銘柄群は今後も上値を追う銘柄が増えてくるだろう。ただし、間もなく始まる決算発表で株主還元を...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART128

日経平均は今日、大幅に続伸して一時3万4758円と10日につけた戻り高値3万4639円を8日ぶりに抜いた。4月2日のトランプ相互関税ショック後の安値3万792円からほぼ4000円戻したことになるが、先月26日つけた直前高値3万8220円を起点にすると、下げ幅の半値戻しレベル再び回復したことになる。ただし、この戻り率は昨年8月のキャリートレード・ショックに比べるとかなり低いのが実情だ。キャリートレード・ショック時も直前高値3万9188円(7/31)から8/5安値3万1156まで約8000円の幅で急落したのは今回と酷似しているが、大暴落の2日後に半値戻しを達成し、1カ月足らずでほぼ全値戻しを達成している。今回は3日後に半値戻しを達成したものの、その後は上値が重く、日米関税交渉の合意も見通せない中では全値戻しどころか、3分の2戻しを達成するのもかなり時間がかかりそうな雲行きである。しかも、今週中にはトランプ大統領が半導体の分野別関税を発表すると予告していて、再び世界的に半導体関連株は乱高下に見舞われる可能性がある。半導体関連のウエイトが高い日経平均は上値を押さえられそうだ。また、トランプ政権...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART127

先週末にトランプ政権が相互関税の対象からスマホ、パソコン、サーバー、半導体製造装置などを除外すると発表した。中国以外は相互関税が90日間停止されていたから、実質的には中国を対象にした関税引き下げと見ていい。ただし、その後トランプ大統領は今週中に半導体の分野別関税を発動すると予告したため、半導体の用途や製造装置などの電子機器に関しては“ぬか喜び”となる可能性がある。分野別関税はすでに鉄鋼・アルミ製品、自動車・同部品に一律25%の関税がかけられていて、半導体も25%以上の税率が適用されると考えられる。このため、半導体チップだけでなく、SSDなど半導体を多用したスマホやパソコンも再度指定される可能性が高いと私は見ている。ただし、製造装置については米国への半導体工場誘致の観点から、引き続き除外されるのではないだろうか。一方で、トランプ大統領が日本、韓国、インドの関税交渉を直ちに始めるよう指示したとの報道があり、中国以外の報復関税を表明していない友好国との個別の関税交渉が想定外の早さで進む可能性が出てきた。トランプ大統領は当初から中国への関税を145%に設定するなど、極端な税率をかけてスピード交...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART126

相互関税の90日間停止を受けて株価は世界的に急反発したものの、米中貿易戦争の激化を懸念して、翌日の株式相場は総じて再度の急落となった。昨日のNYダウは一時2100ドル超急落、ナスダック指数も1200ポイント超急落したものの、両指数とも下げ幅を大幅に縮めて取引を終えた。NYダウの終値は1014ドル安、ナスダック指数は737ポイント安だった。今日の日経平均も朝方は1980円ほど急落したものの、終値は1023円安と下げ幅を半分ほど縮めて引けた。TOPIX(東証株価指数)も大引けは下げ幅を半分近く縮めたが、10時前につけた安値は昨日の急反発の3分の2を打ち消すほどの安値だった。引け後の時間外取引でも、日経平均は午後5時現在500円超の下落となり、3万3000円の大台スレスレまで下げている。ドル円相場が142円40銭台まで前日比で4円も円高になっていることを考えると、ヘッジファンドやCTA(商品投資顧問)などによる日本株の売り崩し(「円買い・株売り」の裁定取引が主導)を仕掛けられていると見て間違いない。一方で、円キャリートレードによる裁定取引の影響をほとんど受けない東証スタンダード市場とグロース...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART125

日本時間で今日午後1時1分に米国の相互関税が発動された。日本24%、EU諸国20%、中国84%(20%の追加関税を合わせると104%である。直前まで相互関税は延期されるとの淡い期待を抱く投資家もあったようだが、日経平均は発動前に3万1800円程度だったものが3万1258円まで更に500円程度下げ幅を広げたが、そこから急反発して3時過ぎには一時3万2000円の大台を回復、下げ幅も一時1000円を下回ったが結局1298円安で引けた。あくまでも一時的だが、相互関税が実際に発動されたことでアク抜けになったと考えられる。NYダウの先物も1000ドル近く下げていたものが、4時過ぎに一時100ドル以上のプラスに急反発する場面があり、こちらもアク抜けから投機筋の買い戻しが進んだものと思われる。これまでのトランプ関税のやり口を見ると、関税をいったん発動してから交渉するという戦術を採っていている。3月にメキシコとカナダに25%の追加関税をかけた時も、2日間は関税が発動されたものの、48時間後にUSMCAに準拠したものは従来通り関税をゼロにするとの発表があり、トヨタなど日系自動車メーカーは日本から輸出するよ...
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日本株にかけられた「PBR1倍回復魔法」 PART124

今回トランプ大統領が発表した関税は、世界一律10%のユニバーサル・ベースライン関税(以下、基礎的関税、5日に発動)と、それに上乗せされる形で国別に設定された相互関税(トランプ互恵関税、9日に発動)に分けて考えるべきものである。トランプ大統領はこの基礎的関税と相互関税を合算して単に「相互関税」と演説の際に表示したので、各国のメディアもそれに倣って単に「相互関税」と報じている。このため非常にわかりづらくなっているのだが、基礎的関税10%に上乗せされた部分こそが、トランプ大統領が考える貿易相手国の“悪質さ”を示すものと言える。というのも、世界に一律10%の基礎的関税をかけるとはいえ、その根拠法(国際緊急経済権限法=IEEPA)の関係から、米議会上下両院でともに3分の2以上の多数で国家緊急事態を不承認とする合同決議を可決すれば、今回の相互関税を撤廃させることが可能になる。以前も書いたが、トランプ支持の共和党議員の中でも、関税には反対という議員が相当数いる。実際に関税がかかって物価が大幅に上がれば、トランプ大統領から離反する議員もさらに急増すると予想される。つまり、議会での不承認の可能性は今後、...