2016-12

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年内の大イベントは全て織り込み済み

今週末は3カ月に一度のメジャーSQである。通常ならば、そのSQ2日前の今日は「急落の急所」であり、最も急落しやすい特異日であるはずなのに、朝方から売り仕掛け的な動きはほとんど見られず、商いを伴って日経平均も1万8500円近辺まで上昇した。今日の株式相場を牽引したのは、何と言ってもソフトバンクだ。きのう、孫正義社長がトランプ次期米大統領と会談し、5兆7000億円もの投資を決め、それで5万人の雇用を生み出すと約束したことは世界の市場関係者を驚かせた。ソフトバンクは今日、431円(6.2%高)の7387円の年初来高値で引けたが、これだけで日経平均を50円弱押し上げた。今日、東証一部で新高値をつけた銘柄は216銘柄だった。一番多かったのは銀行で、ほかに商社、機械、鉄鋼、金属製品、化学、非鉄、電気、自動車部品などだ。これらすべてがトランプノミクスの恩恵を受けそうなセクターである。ついでに言えば、年初から6月のブレグジット前後までに最も売り込まれたセクターであり、こうした売られ過ぎの銘柄群のリバウンド相場が今の株式相場を支えている。個別銘柄では野村HDが6月の安値から2倍以上に急伸するなど、行き過...
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イタリア国民投票は否決シナリオをほぼ織り込み済み PART2

「買いたい弱気」派が一番気にしていたイタリア国民投票は、否決・レンツィ首相辞任で決着した。しかし、前回書いた通り、株式市場も為替市場もそのシナリオで相場が形成されてきたから、今日の若干の円高も日本株の反落も、ほぼ想定通りと言っていいだろう。今夜の欧米市場の反応はさておき、明日からの日本株は週末のメジャーSQに向けた買い方と売り方の攻防戦が激しくなると予想される。売り方にとってはここ1カ月弱もの間、強烈な踏み上げ相場が続いたため、ここぞとばかりに巻き返しに出て来るだろう。この点では、今週は絶好の押し目買いのチャンスだと見ている。特に、円安メリットの大きい輸出関連株については、SQに向けて機械的な現物の裁定解消売りがかなり出そうだから、バスに乗り遅れた投資家にとっては狙い目だろう。一方、私が講演会で盛んに推奨しているような中小型のバリュー株は、今日も戻り高値を更新する銘柄が目立った。マザーズ指数は今日で3日続落だが、東証二部指数は反発して終値ベースの年初来高値を更新した(9.9ポイント高の4864.3)。日経ジャスダック平均も今日は反発した。今日戻り高値をつけた銘柄で意外だったのはゼニス羽...
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イタリア国民投票は否決シナリオをほぼ織り込み済み

前回、OPEC(石油輸出国機構)総会で減産合意ならリスクオンと書いた。実際、翌日の日経平均は一時400円以上も急騰し、ドル円相場も2円以上円安に振れた。ただ、今夜の米雇用統計と明後日のイタリア国民投票を控えて、きのうの午後からは利食い売りや手仕舞い売りが急速に増えた格好である。前回も書いたことだが、「買いたい弱気」派が一番気にしているイタリア国民投票は、否決・レンツィ首相辞任が濃厚であり、株式市場も為替市場もそのシナリオで相場が形成されてきたと言ってもいい。だから、市場にとっては国民投票が可決されてレンツィ首相が続投となった方がサプライズで、逆に混乱するかもしれない。モンテ・パスキなどイタリアの銀行危機についても、直近でトランプ効果もあって、銀行株が世界的に大きく買い直されている流れからすると、ベイル・インや破たん処理ではなく、救済方向で処理される可能性が高くなっていると予測される。いずれにしても、今年予定されている大イベントが、利上げが濃厚なFOMC(連邦公開市場委員会)を除いて全て通過となることで、来週からは投資家も動きやすくなってくる。バスに乗り遅れた「買い遅れ組」も、重い腰を上...