2016-06-29

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英EU離脱が実現しないシナリオを織り込む相場に

イギリスのEU離脱ショックで起きた世界同時株安は、ようやく沈静化に向かっている。震源地のイギリスの2倍以上もの下げに見舞われた日本株は、日経平均が今日で3日続伸となった。日経平均は2月につけた安値1万4865円と、先週末の安値1万4864円(わずか1円差)がダブルボトムになる形で反発力を強めている。イギリスのEU離脱についてのニュースは、おそらく今週がピークで、次第に少なくなっていくだろう。辞任表明しているキャメロン首相は、EUに離脱申請をしないと宣言しているし、9月に決まるとされる後任の首相も、世論がほぼ真っ二つに割れている以上、すぐには離脱申請しない戦略を採るものと思われる。イギリスが離脱申請を出した途端、いくら完全に離脱するまでに5年から8年かかるといわれようとも、多国籍企業の欧州本社はイギリスからの脱出を急ぐに違いない。こういう準備は遅れると経営能力が疑われるので、政治家が意図する引き伸ばし作戦とは裏腹に、用意ドン!で一斉にイギリス脱出を図る企業が続出しそうだ。送れればそれだけ欧州本社移転が高くつくかもしれない。国民投票で離脱派が勝った手前、与党としても政府としても、再び残留を...