2011-11

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イタリア危機が再燃

今週は11日にオプションSQが控えているので、ただでさえ様子見気分が強まる週だが、そこへ持ってきて今度はイタリア危機が再燃してきた。政府債務30兆円のギリシャであの大騒ぎなのに、200兆円のイタリアに火がつくと、株式市場が受ける影響も計り知れない。気になるのは、イタリアがIMFの監視を受け入れたことだ。ベルルスコーニ政権の崩壊は秒読み段階に入ったと思われるが、その場合IMFがイタリアの財政状況を1から見直す。イタリアも日本と同様、少なからず隠れた借金やら不正が出てくると思われる。ただ、大衆迎合のベルルスコーニ首相が辞めて、改革派中心の新政権ができれば、イタリアの財政健全化はかなり進むと見られている。今週、イタリア下院は財政関連の重要法案を採決するが、その直後に内閣不信任案が出される模様で、それでまたEUは大騒動になりそうだ。このマイナスの材料とプラスの材料がどう評価されるかは、現時点では何とも言えない。とりあえず今週は様子見が無難か。
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ギリシャ・ショック再燃よりもMAPが大事 PART2

ギリシャのパパンドレウ首相は今日やると言っていた国民投票を撤回した。やるはずだった投票のテーマは「EUに残るか否か」。ギリシャではあれだけ激しいデモが行なわれているものの、世論調査ではEUに残りたい人が大半を占めるという。だからパパンドレウはそれが政権の信任投票にもなるという詭弁で、自らの保身に打って出ようとしていた。パパンドレウは一族で3人目の首相という名門の家系。アテネ五輪を成功させた叔父も首相で、おそらくコイツが一番悪い。オリンピックにかこつけて公務員を激増させ、財政の粉飾をやりまくったらしい。それはさておき、今回の国民投票計画はまさしく直前の2日夜、フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相にパパンドレウが恫喝されて中止になった。その代わりとして、今日、ギリシャ議会でパパンドレウ首相の信任投票が行なわれるという。仮に不信任で首相が交代するとしても、与党内から出てくる別の首相は、EUが先週決めたギリシャ支援策を受け入れざるを得ないので、欧州債務危機の再燃は防げそうな雲行きである。以前から書いているG20のMAP(相互評価プロセス)についてだが、発表は日本時間で今日の深夜か明日...
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ギリシャ・ショック再燃よりもMAPが大事

ギリシャのパパンドレウ首相がまたやってくれた。この人はちょうど2年前、首相就任直後に旧政権が10年以上にわたって財政を粉飾決算していたことを暴露し、対GDP比で3.7%とされていた財政赤字が実際は12%以上あると表明。そこからギリシャ国債の格下げが始まり、翌年4月に「投資不適格」まで格下げされ、欧州中央銀行のトリシェ総裁も「ギリシャ国債は買い上げない」と宣言した。翌日のNYダウは約1000ドル下落し、世界同時株安が勃発。これがいわゆるギリシャ・ショックである。今回、パパンドレウ首相は先月26日までにEUが決めた支援策の是非を問う国民投票を実施すると言い出したのである。まず4日に内閣信任を問う国民投票を行ない、年明けすぐにEUの支援策に関する国民投票を行なうという。下手をすると、せっかく26日にEU首脳が集まって徹夜で決めた危機対策三本柱のうち、2つが無駄になってしまう。株式市場や為替市場は寝耳に水で、きのうのNYダウは一時320ドル以上も下げた。4日はG20首脳会合の2日目でもあり、今週末は相場に影響のある大ニュースがいくつも報道されることになる。ただし、ギリシャ国民もそれほどバカでは...