2011-11-11

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イタリア危機について

80年代半ばから90年代にかけて、日本の債券市場には「マジック7」という良い意味でのジンクスがあった。「10年国債の利回りが7%を超えたら、借金してでも買い」だというものである。実際、90年の湾岸危機前後にそれは実現するのだが、10年債はその後、額面100円に対して140円程度まで上昇している。今回の欧州債務危機では、10年債の利回りが7%を超えたら財政の持続可能性に疑問符がつき、財政破綻する可能性が一気に高くなるとされている。実際、ギリシャやポルトガル、アイルランドも7%を超えたあたりから国債の投げ売りが殺到し、あっという間に国債価格は暴落。新規発行ができない状態に追いやられ、IMFやEUに支援要請する羽目になった。ただ、イタリアはギリシャやポルトガルと違って、90年代からかなり厳しい財政再建に取り組んでいて、放漫財政といえる状態ではなかった。対GDP比の財政赤字も4%台(単年度)で、ギリシャの3分の1、日本の半分以下である。だからといって、ギリシャのように部分デフォルトには至らないとは言い切れないが、日本に比べれば遥かにやるべきことはやっている。いずれにしても、不透明感が強まったの...