ブログ(会員限定) 下手に動くべからず
米債務上限引き上げ問題は、ようやく民主、共和党の指導部が引き上げ策で合意し、期限ギリギリの明日にも採決という段階までこぎつけた。しかし、3年前の金融安定化法案(銀行に公的資金を投入することなどが柱)は、与野党指導部が合意したものの、いざ採決してみると下院で否決されてしまい、NYダウが700ドル以上も急落するという悲劇に見舞われた。米国の議会、特に日本の衆議院にあたる下院は、大衆迎合がはなはだしく、金融恐慌が起ころうが、今回のように米国債が「AAA」の格付けを失おうが、選挙で票が取れそうな主義主張を押し通す議員が多い。党指導部の締め付けは日本のように絶対的なものではないから、今回の債務上限引き上げ法案も下院で否決される可能性はそれなりに残っている。日経平均は1万円の大台を一時回復したが、まだ法案が成立するまで予断を許さない。仮に法案が成立しても、S&Pやムーディーズなどの格付け会社が「歳出削減額が不足している」として米国債の格付けを引き下げるかもしれない。いずれにしても、法案が通って、格付け会社が引き下げるかどうか意見表明するまで、下手に動かない方がいいだろう。特に信用買い残の多い銘柄に...
