ブログ(会員限定) 電力不足懸念は後退せず
15日の夕方、東京電力が7月までに供給電力量を500万kw上積みし、最大5200万kwを確保できるメドがついたと発表した。ちなみに、昨年の電力需要のピークは5999万kw。東電サイドでは昨年が猛暑だったことや、今年は震災不況に加え、節電が進むことも考慮してピークの需要量を5500万kwと見積もっている。各種メディアでは電力不足懸念が後退したと伝えているが、この見方はかなり甘い。そもそも、電力会社は需要量を10%前後上回る供給量を確保して送電するのが通例である。というのは、ほんの少しでも需要が供給を上回ると、8年前に北米で起こったような大規模停電が起こるリスクがあるからだ。仮に、東電の見積もり通り、ピーク需要が5500万kwだとしても、余力を持って電力を供給するなら、6000万kwの供給量を確保しないと安心できない。つまり、まだ800万kw不足することになり、これは震災当初の計画停電時の不足分、100~300万kwよりもだいぶ足りない。昨年の猛暑に懲りて、この1年間にエアコンを増設した企業や家庭はかなり多いだろうし、あと3~4カ月もすれば、製造業の操業もかなり正常化してくる。自粛ムードも...
