2020-04-22

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新型コロナ・ショックの行方 PART21

原油先物相場の暴落が株式相場の回復に水を差している。WTI先物の5月物は20日に暴落して、1バレル=18ドル台から一時マイナス40ドル台と常軌を逸した暴落になった。これは買いポジションを大量に持っていた米国上場のUSOという原油ETF(上場投資信託)が、先物の5月限の決済日に合わせて投げ売りしたのが最大の原因。日本円でざっと3000億円近い売りが出たと言われている。原油は安くなったからといって、貯蔵施設を確保していないと現渡し(株でいうところの現引き)に応じられないため、投げざるを得ないのである。昨日、原油の先物取引の中心限月が5月物から6月物に交代したが、スタート時に20ドル台だった価格は数時間で3分の1の6ドル51セントまで暴落した。しかし、その直後にV字回復して21ドル台と3倍になり、スタート時よりも一時高くなった。これは6月物も5月物と同様、最終決済日に向けて原油ETFなどから再び機械的な投げ売りが出るとの思惑が交錯したための混乱と言える。前述のUSOという原油ETFは、年初から原油価格が3分の1になったことで個人投資家の人気を集め、2か月半で運用残高が40億ドルと2.5倍にな...