ブログ(会員限定) 新型コロナ・ショックの行方 PART13
前回書いたように、日経平均は先週までの戻りが急過ぎた感がある。日銀が3月末までに保有ETF(上場投資信託)の損益分岐点である1万9500円まで買い支えるとの思惑が働いたことで、本来戻るべき水準よりも株価が上振れしたと見られる。今はその反動で急速に二番底を模索する動きになっているが、これは米国株や欧州株も似たような動きである。米国は議会で2兆ドル(220兆円)の景気対策をようやく可決したが、日本は60兆円とされる景気対策の中身もまだ決まっていない。財政出動を極端に渋るドイツですら緊急経済対策で現金給付を決めたわけだから、日本の政治決断の遅さは突出している。日銀のETF買い3倍増で株価こそ欧米に比べて下げ渋っているものの、ここからはコロナ・ショックによる大不況をどう克服するか、医療崩壊をどう防ぐかで株価の居所は変わってくる。日本には富士フイルムのインフルエンザ薬「アビガン」という秘密兵器もあるわけだから、安倍政権の決断次第で他の主要国よりもコロナ・ショックの被害を大幅に軽減できる可能性が残されている。
