ブログ(会員限定) 新型コロナ・ショックの行方 PART3
昨日の夜、FRBが0.5%の緊急利下げを発表した。それにも関わらずNYダウは一時1000ドル近く下げ(997ドル安)、引けでも785ドル安で終わった。今日は時間外取引で下げ幅の半分ほどを戻しているが、市場が混乱しているのは間違いない。そもそも、その前日にNYダウが1280ドルと史上最大の上げ幅になったのは、FRBの動きが一部で漏れていたからではないのか。要は、FRBの緊急利下げは前倒しで相場に織り込まれたと見るのが妥当だろう。また、今回は緊急利下げよりも量的緩和の再開を正式に認めた方が効果が高かっただろう。FRBは短期国債の異例の買取りを通じて昨年から資金供給を大幅に増やしているにも関わらず、それを量的緩和(QE)と断固として認めていない。前回書いたように、日銀も月曜日に総裁談話を発表してETF(上場投資信託)買いを4割増額するという、一時的な追加緩和を行なっている。12年前のリーマン・ショック時や85年のプラザ合意後の協調緩和のように、主要国の金融当局が連携してコロナウイルスによる経済への悪影響を和らげようと水面下で動いているのだろう。
