2019-07-01

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米中貿易戦争は終わらない PART92

土曜日の米中首脳会談では閣僚級の貿易協議を再開することと、追加関税の引き上げを見送ることで合意した。これを受けて、日経平均は454円高(2.1%高)と急騰した。ただ、当事国の中国では上海総合株価指数2.2%高の3044ポイントと伸び悩んだことが気になる。同指数は4月高値が3288ポイントであり、まだ高値までの開きが8%ほどと大きいからである。トランプ大統領はファーウェイへの輸出禁止措置を解除するとも発言したが、全面解除なのか部分解除なのか、まだハッキリしていないなど米中の合意は不透明なところが多い。今日の株価の急反発も大方は空売りの買い戻しに過ぎない。昨年12月の米中首脳会談での協議再開合意直後に米国はファーウェイの副会長をカナダ当局に逮捕させ、その後、輸出禁止措置を発動したことのトラウマが市場にはある。とはいえ、米国は来年11月の大統領・議会選挙が近づき、本格的な選挙モードに突入し始めている。トランプ大統領もそろそろ支持率上昇を画策するタイミングが近づいたため、未課税の中国製品2900億ドルに対する制裁関税の発動は選挙が終わるまで延期したいところだろう。