2019-06-21

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米中貿易戦争は終わらない PART89

FRBが7月の利下げを示唆したことを好感して、米主要企業500社で構成されるS&P500が史上最高値を更新した。しかし、その一方でドル安が進み、今日は東京市場で107円04銭と1年2ヶ月ぶりの円高水準となった。この円高と、昨日トランプ大統領が一時イラクへの武力攻撃を承認したがすぐに撤回したとのニュースにより、不安心理が高まって日経平均は200円以上の急落となった。米中貿易協議の再開を好感して株式市場は世界的に反発局面に入ったものの、日本では円高で輸出企業を中心に業績不安が再燃した。円高を材料に今後1ヶ月はヘッジファンドなどが「円買い・日本株売り」の裁定取引を活発化させて日本株の売り崩しを図る場面も増えそうだ。参院選後に日米FTA(自由貿易協定)交渉をスピード妥結することで日米が合意していることも気になる。米国株の最高値更新とは裏腹に、日本株には弱気心理が働き、主力株は一気に上値が重くなった。実際にFRBが利下げに動くまでは折に触れて225先物や輸出関連の主力株は空売りを浴びることになるだろう。代わりに業績不安の乏しい米中鈍感株の人気が再び高まると読んでいる。