ブログ(会員限定) 米中貿易戦争は終わらない PART39
きのうのNYダウは301ドル安と久々に急落した。一時は460ドル安まで下げたが、これは2つの悪材料が重なったために起きたと考えられる。1つは、今月末の劉鶴副首相の訪米前に、事務レベルの予備協議を行ないたいとする中国の要求を米国側が拒否したこと。もう1つは米司法省の報道官がカナダに対して近くファーウェイ副会長の身柄引き渡しを要求すると発言したことだ。米国側が予備協議を拒否したのは、中国側の譲歩が米国製品の購入拡大にほぼ限定され、知的財産権の侵害や技術の強制移転などの構造問題に対する改善策をほとんど示していないからだと思われる。同じタイミングで出てきたファーウェイ副会長の身柄引き渡し要求も、中国政府に対する米側の脅しと考えられる。それでも今日の日経平均が小幅安にとどまったのは、米中貿易協議が3月1日の期限までには大筋でまとまり、米中貿易戦争の停戦状態が維持されると見ている投資家が多いからだろう。今日は日銀の金融政策決定会合も現状維持で終わったため、日経平均は日銀ETFの購入見直しの不安が後退し、買い戻された面もある。
