2018-05-30

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イタリア危機で世界的にリスクオフの嵐

イタリアのユーロ離脱懸念から、再び世界的にリスク資産を売って安全資産に逃避する動きが加速している。きっかけは、イタリアのポピュリズム政党「5つ星運動」と極右政党「同盟」が連立政権の樹立を目指して閣僚名簿をマッタレッラ大統領に提出したところ、今月27日にそれが不承認となり、両党が再選挙を要求したことに始まる。これにより、イタリア国債が急落して、利回りが急上昇。ギリシャ危機の連想から、世界的に株を売る流れが加速した。通貨ユーロも急落して、安全通貨とされる円やスイスフランが急騰した。実際にはヘッジファンドなどの投機筋が「円買い・株売り」を加速させ、それを察知した機関投資家が幅広く株式のヘッジ売りに動いたというのが、この2日間の株価急落の実態だろう。欧州債務危機が再燃すると見る向きも多いようだが、そのリスクは非常に小さい。というのも、現在は欧州中央銀行の量的緩和政策・国債買いプログラムがあるため、国債の価格急落が行き過ぎれば、すぐさま買い出動できる仕組みができている。欧州中央銀行は量的緩和政策を終了し、出口に向かうとされていたが、危機的状況になれば、量的緩和策を継続または拡大できる。イタリア危...