2015-06

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複数の大イベントに備えるべきか PART4

日銀の黒田総裁は今日の国会で「(実質実効為替レートについて)さらに円安に振れることはありそうにない」と発言した。この「黒田ショック」による急激な円高は、さすがに誰も予想していなかっただろう。黒田総裁はこれまで2%のインフレ目標を達成するため、ひたすら円安容認に徹していたからである。「黒田ショック」は今後、為替関係者の間で語り継がれることになりそうだが、どうにも裏があるような気がしてならない。前回月曜日の当ブログでは、「円売り・日本株買い」のアベ・トレードのポジション解消が急増していることに触れ、SQ2日前である今日に向けた急落に注意と書いた。そこに、ヘッジファンドを援護射撃する黒田発言である。確かに黒田総裁が言うように、実質実効為替レートは1970年代前半と同等の円安水準にあり、理屈のうえではこれ以上の円安にはなりにくいように見える。しかし、3年前までの40年にわたる超円高局面では、理屈を覆すような超円高が続いたわけで、為替相場が理屈通りにならないことなど、為替介入の司令塔である財務官を経験した黒田総裁なら百も承知のはずである。おそらく、今日の黒田発言は、大詰めを迎えたTPA(大統領通...
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複数の大イベントに備えるべきか PART3

先週末の米雇用統計は市場予想を大幅に上回る内容だったが、やはり前回書いたように前倒しで相場に織り込まれていたため、株価はさしたる反応を示さなかった。反面、為替は一気にドル高に振れ、円相場は1ドル=125円の壁をあっさり突破した。強すぎる雇用統計が年内の利上げ観測を勢いづかせ、ヘッジファンドが一斉にドル買いに動いた感じだ。ただし、イエレンFRB議長が重視する「雇用の質(時間当たり賃金の上昇など)」に関しては、雇用者数が予想外に増加した割にはさほど改善していない。このため、9月に利上げを予想する市場関係者が1〜2割増えたかどうかのインパクトに過ぎないのが実情である。だから「円売り・ドル買い」の動きも、目先的には金曜日のニューヨーク時間でピークを付けた印象だ。少し気になるのは、今日の日経225先物(ラージ)の出来高である。実は今年の2月から先物の出来高が急減していて、中心限月(期近物)は1日で3万枚台しか出来ない日があるなど、ピーク時の半分程度まで減少しているのである(2年前のバーナンキ・ショック時は39.3万枚、翌日も35.4万枚出来た)。これはもちろん、投資銀行などに適用されるボルカー・...
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複数の大イベントに備えるべきか PART2

今夜発表の米雇用統計は、よほど強い数字が出ない限り、日本株にとってはさして悪材料にはならないと読んでいる。きのうのNYダウが一時200ドル弱急落したのは、一昨日の欧州中央銀行のドラギ総裁の発言(われわれはボラティリティーが高い状態に慣れる必要がある)を受けた面もあるが、雇用統計の発表前に前倒しでポジションを解消する大口投資家がかなり出たことも表している。つまり、売るべき人は前倒しで売っているから、強い数字が出た場合でも、その半分くらいは株価に織り込まれたと見てよさそうだ。円相場が対ドルで1ドル=125円台、対ユーロで140円台に乗せたのも、米雇用統計発表に合わせたヘッジファンドのポジション解消(欧州市場では債券と株の利食い売りが中心)や、新たなポジション構築(債券売り・ドル買いが中心)が原動力になったと考えられる。つまり、雇用統計は為替相場にも半ば織り込み済みなのだ。今夜の雇用統計で、仮に相場が大きく荒れるとすれば、想定以上に弱い数字が出た場合だが、これは米利上げの先送り・株の買い戻しにつながる。しかし、現状の米景気の力強さから考えて、過度な下振れは想定しづらい。まとめると、マーケット...
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複数の大イベントに備えるべきか

今日は欧州中央銀行理事会とドラギ総裁の記者会見、週末には米雇用統計がある。きのうからユーロ円相場が一気に2円以上も急騰し、1月以来の高値(1ユーロ=138円台)をつけたため、何らかの大きな悪材料が出ると思っていたほうがいいだろう。すでに欧州株は、この1週間下げっぱなしという感じである。米雇用統計は大幅に改善しない限り、市場に与える影響も限定的と見られるが、こればかりは発表後の市場の反応を見なければ何とも言えない。対ユーロで久々にドル安が進んだため、その好材料を雇用統計発表後に織り込む動きになると見ている。ただ、他の主要通貨に対するドル高傾向が止まらない限り、それも一時的なものにとどまるだろう。ドル高は多国籍企業の業績に相当な悪影響を与えつつある。きのうまでの12連騰はバブル時代の13連騰に次ぐ連騰記録だが、前回指摘したように、その原動力はヘッジファンドの買戻しと考えられる。今月からコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)が導入され、しかも、今月下旬からは株主総会シーズンになるので、自社株買いや自社株消却、同業他社のM&A発表など、従来の経営戦略を大転換するような企業価値向上策を発...
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絆の会・株式セミナー

6月の絆の会のセミナーは、6月24日(水)・神田です。皆さまのご参加お待ちしております。遠方の方はCDをご利用ください。○日時:2015年6月24日(水)18:30~20:30   ※18:10開場○会場:エッサム神田ホール 3階 大会議室        東京都千代田区神田鍛冶町3-2-2     ご案内図<交通>JR神田駅 東口 徒歩1分東京メトロ銀座線 神田駅 3番出口前★ エッサム神田ホールは<神田駅北口・交差点>からすぐです。 JR神田駅からは、秋葉原寄りの改札(東口、北口)をご利用ください。 山手線からも緑色の看板が見えるくらい近いです!  (エッサム本社ホールとは違う場所ですのでご注意ください。)お申込はこちらから↓URL:
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株式新聞 月例セミナー

モーニングスター社・株式新聞主催、年間セミナー6月開催日今月は第3金曜日です。2015年6月19日(金) 18:20~会場:東京証券会館1年間(12回)10万円、半年間(6回)6万円※遠方の方、お忙しい方には、録音テープ又はCD会員もあります!(料金は同じ)申し込みは、モーニングスター社へ        TEL 03-6229-0810 (受付時間 平日9:00~17:00)         FAX 03-3589-7963 (24時間対応)
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証券スクール

証券スクール・オブ・ビジネス 「銘柄研究会」2015年6月10日(水)18:30~20:00会場については、証券スクールにお問い合わせください。会場は証券スクールHPでご確認ください。    会費:8000円★参加できない方のためにDVD受講ありお申し込みは証券スクール・オブ・ビジネスまでTEL 03-3589-2481 (受付時間…日曜、祝祭日を除く10:00~18:00)
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12年半ぶりの円安と金融株高 PART2

朝方は一時150円以上安くなる場面があった日経平均だが、引けてみればプラス6円とバブル時代以来の12連騰となった。後場からは日銀のETF買いや、その他の公的資金の買いが入ったと推測されている。ただ、今日も基本はヘッジファンド勢のショートカバーが買いの中心だったと考えるのが妥当だろう。先週はみずほFGなどメガバンクが株式持ち合いで保有している政策保有株を売却し、その資金で自社株買いを行なうとの観測が広がって、大手銀行株が一斉高になった。アベノミクスによる株高で、メガバンクの株式含み益が急拡大しているため、持ち合い株売却で利益が急増するとの思惑も重なったようだ。しかし、そんな思惑で大手銀行株を慌てて素っ高値まで買い上がるお気楽な投資家は存在しないから、やはり空売りの買戻しが主導した相場と見て間違いないだろう。土曜の夜に小笠原近海で発生した巨大地震は、当初マグニチュード8.5と速報された。8.5なら、東日本大震災と大差がないから、月曜日の相場は荒れるなと瞬時に驚いて調べてみると、東日本大震災はマグニチュード9.0だった。結局、今回の地震はその後マグニチュード8.1に下方修正されたが、マグニチ...