2014-04

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米国発の株価の変調

きのうの米国株の急落を受けて、日経平均株価は強力な下値抵抗線である1万4000円をあっさりと割り込んだ。2月5日にもザラ場で1万3995円まで売られたことがあるが、大引けでは1万4180円まで大きく戻して終わっている。底値圏のシグナルとなる長い下ヒゲを引いて終わったわけだが、今日はマドを開けて1万4000円を割って終わったので、非常に引け味がよくない。きのうの米国株の急落は、ロシアがウクライナへのガス供給の停止をほのめかしたこと原因で、これはウクライナを経由して欧州へ販売するガスも止めるぞ、という脅しでもある。おとといの私の株式講演会(証券スクール主催)では、「新冷戦が始まって世界の枠組みが再び東西冷戦体制に戻る」という話を、講演会の冒頭の20分くらいでしたのだが、今回の騒動でロシアが本気でそれを目指していることが明らかになったと言える。チャートを見る限り、日経平均は今日で底割れしたような形になっているが、やはり1万4000円どころで踏ん張れるかどうかが、目先の焦点と言える。現物の日経平均は大引けで1万3960円で終わったものの、日経225先物は3時15分の大引けで1万4060円まで戻...
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空振りの恐怖と三空

大方の市場関係者は今月の追加緩和はないと予想していたが、それでも実際に日銀が「ゼロ回答」を出せば、株価が急落して円高が進むことは、素人でなければ予想できたはずである。しかも、今週は週末にオプションSQを控えているし、今日はSQ2日前の「急落の急所」でもあった。黒田総裁のまったく市場に配慮しない記者会見は、自爆テロに近いものがある。日経平均は今日の急落で滅多にでない「三空」になった。日足チャートでマドが連続して3回現れることで、急落時に現れた場合は絶好の押し目買いのチャンスとなる。相場格言に「三空叩き込みに買い向かえ」というものがあるが、この格言が的中する確率は非常に高い。実際、すでに日経225先物は現物の引け後から120円も上昇している。前回指摘した通り、米国株や日本株の急落は例年のゴールデンウイーク危機や「5月に売ってどこかに行ってしまえ(ウォール街の格言)」が1か月前倒しされているものと見ることができる。ヘッジファンドを中心とする短期筋は、自分たちのせいで毎年5月に相場が大揺れすることをわかっているから、米国株が史上最高値を更新したいまのタイミングで、示し合わせたように利食い売りや...
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夜明け直後の大イベント PART2

株式相場や為替相場を大きく動かすことで知られる米雇用統計。先週末発表の3月分は、ほぼ市場の予想通りの数字だった。それが好感されて発表直後は米国株も上昇していたが、途中から急落に転じ、結局NYダウは159ドル安となった。今日も時間外でNYダウ先物は前週末比100ドル前後値下がりしており、株式相場の変調を予感させるものがある。米国株式市場は3月半ばからITやバイオ関連株など、いわゆる成長期待の高いベンチャー企業株が暴落に近い下げとなり、NYダウが4月に入って史上最高値を更新する中でナスダック指数は5%以上も急落した。これを受けて、日本の新興市場株もバイオやゲームなど人気を集めた銘柄ほど下げがきつくなっている。こういう状況で明日、日銀の追加緩和がなかった場合、日経平均株価は今日の254円安よりも大きな下振れになりそうだ。もちろん、今日の段階で市場関係者の8割くらいが「追加緩和なし」を予想しているので、ここから底割れするような展開にはならないだろうが、米国株がハッキリとした理由もなく急落したことが、いかにも不気味である。市場では短期筋がモメンタム株(勢いのある材料株)を売り仕掛けているとの見方...
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夜明け直後の大イベント

日経平均は1万5000円の大台に乗せて週を終えたが、前回書いたように、来週7日、8日には日銀金融政策決定会合という大イベントを控えている。つまり、まったく油断できない状況がすぐ目の前に迫っているわけである。そもそも、日経平均が1万5000円の大台を回復できたのも、追加緩和への期待が少なからずあったからと言える。まあ、ヘッジファンドが「円売り・日本株買い」のアベ・トレードを、その大イベントの前に機械的に行ない、ポジションを積み上げたというのが実情なのだろうが、追加緩和がなかった場合は、このポジションが一気に解消されそうだ。ただ、気になるのは、きのうのECB(欧州中央銀行)理事会後の記者会見で、ドラギ総裁が日米と同様に「量的緩和策も検討している」と言い放ったことだ。これまでかたくなに量的緩和策(この場合は国債の直接購入)を導入しなかったECBが、ついにユーロを刷りまくる決意を固めつつあることは、間違いなく日銀の黒田総裁の背中を押すことになるだろう。もちろん、ECBが量的緩和に動くとすれば、来月以降になるのだろうから、今回のドラギ発言が、8日の政策決定会合で日銀の追加緩和をする可能性を高めた...
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夜明け前が一番暗い PART8

これまで「夜明け前が一番暗い」という表題で7回書いてきたが、次回から「夜は明けた」かなにかに変えなければならないようだ。3月17日のブログでは「日本株は今日で三番底を打った可能性が高いと見ている」と書いた。日経平均はこの日1万4203円を付け、その後3月20日の安値が1万4207円、そして3月27日の安値が1万4227円と、私の予想通り、3月17日が三番底になったようである。3月の日本株の急落はロシアのウクライナ侵攻よりも、日本の機関投資家の決算対策売りが最大の下落要因だったと以前書いた。その決算対策売りが終了して日経平均は上放れてきつつあるわけだが、「円売り・日経225先物買い」というアベ・トレードが再び急増してきた点が気になる。円相場は今日、ドル円で104円直前、ユーロ円は143円台半ばまで一気に円安が進んだ。このアベ・トレードの急増は、来週7日、8日の日銀金融政策決定会合で、追加緩和があるのではないかという思惑が原動力になっている可能性がある。つまり、追加緩和がなかった場合、しっぺ返しを喰らう恐れがある。私は五分五分の確率で追加緩和があると思っているが、市場のコンセンサスでは追加...