ブログ(会員限定) 7月の「ボルカー・ルール」発効に向けた水面下のポジション解消 PART6
株価に加えて円相場も昨年秋のレベルに近づいてきた。ユーロはすでに昨年秋のレベルを下回り、完全に底割れの状態だが、ユーロ安はユーロ圏主要国の望むところで、むしろ債務危機を逆手にとってユーロ安に誘導しようとする意図もうかがえる。もちろん、それはドイツが最も望んでいることで、ユーロ安を望んでいない加盟国もあるだろう。しかし、欧州債務危機が長期化している原因は、すべてドイツにあると言ってもいいわけで、ユーロ圏共同債にしても、ユーロ圏共通預金保険にしても、EFSF(欧州金融安定化基金)やESM(欧州金融安定機構)の拡大にしても、すべてドイツの反対によって危機が増幅されている。株価にしても、ドイツDAX指数は史上最高値から2割強しか下げていないレベルで推移しているから、ユーロが下がってくれる欧州債務危機はむしろ歓迎という感じなのかもしれない。危機を作り出している英米金融投機筋と、攻め込まれている側の大将であるドイツが危機で儲けようというのだから始末が悪い。やはり、株は完全に底打ちを確認するまで、様子を見るほかないだろう。
