2012-05-23

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7月の「ボルカー・ルール」発効に向けた水面下のポジション解消 PART2

今週に入って反発に転じたかと思われた日経平均株価は、172円安の8556円と先週末の安値を割り込んで引けた。昨晩の格付け会社フィッチによる日本国債格下げと、今日の日銀金融政策決定会合の「金融政策据え置き」が悪材料視された。以前も書いたが、欧州債務危機やかつての日本の金融危機も、究極的にはヘッジファンドと中央銀行のマネー戦争なのである。元本ベースで約200兆円、レバレッジを掛けた状態で軽く1000兆円を超える資金を動かすヘッジファンドが、欧州や日本で一斉に売り仕掛けをしてくるのだから、それに対抗し得る勢力はもはや中央銀行しか存在しない。今回、欧州債務危機が深刻化したのは、4月26日夜の格付け会社S&Pによるスペイン国債の2段階引き下げだった。その翌日には日銀金融政策決定会合があり、追加緩和をするとのリーク情報が既に流れていた。今回も日銀政策会合の前日にフィッチが今度は日本国債の格下げに動いたわけで、明らかにヘッジファンドと格付け会社の連携プレーで日本株の売り崩しが仕掛けられたと見ていいだろう。日経平均の8500円台は去年の9月から今年1月半ばにかけて何度も経験した、非常に滞在期間の長い価...