ブログ(会員限定) 欧州債務危機沈静化に向けた秘策を年末までに準備か PART3
いきなりだが、日本の対外純資産は約250兆円もある。これは相変わらず世界一だ。負債を差し引かない対外資産も560兆円という規模。現在の投資環境と似ている98年の金融危機時や、リーマン・ショック時、そして今回の欧州債務危機でも、日本の金融機関や投資家が、危機が起きた国から資金を一斉に引き上げた。それが超円高の原因でもあり、危機を必要以上に増幅させたと言える。「グローバルソブリン」という一世を風靡した外債投信があるが、ここは先月、保有するイタリア国債をすべて売り払ったという。先週、10月から行なわれている円売り・ドル買い介入の規模が9兆円を超えたと報道された。それに対して、海外からほとんど批判が起きていないのは、こうしたジャパンマネーが危機に直面した国から引き上げられると、玉突き的にいわゆる流動性危機が発生して、危機が世界に幅広く拡大してしまうからである。危機国から逃げ出したジャパンマネーを、円売り介入によって補填すれば、流動性危機を防げるという理屈だ。安住財務大臣は、今後も円売り介入を行なう可能性があると発言しているが、その可能性は高いと私は見ている。そんなわけで、日本株は底を打って上昇...
