ブログ(会員限定) 戻り売りの急所
欧州ソブリン危機は悪化の一途をたどっている。IMFはきのう、EU域内の銀行が保有国債の目減りで約21兆円、最悪の場合31兆5000億円の損失を出す可能性があるとの推計を発表した。ちなみに、まだ国債の評価損を損失として計上した銀行は皆無に近いという。EUの銀行の経営内容の悪化で、すでに優良とされる大手銀行でも無担保で短期資金を調達することが不可能になったと伝えられている。IMFは公的資金注入による銀行の資本増強が必要だと指摘するが、もはやEU諸国の政府にそんな余裕はないというか、増税攻めにあっている国民の理解を得られそうにない。明日、あさってとワシントンでG20財務相・中央銀行総裁会議、それにIMF総会が開かれる。G20では参加国が多過ぎてリーダーシップをとれる国がなく、何も決められないとの見方が強いが、IMFは総会直前の21日にラガルド専務理事が主導してNAB(新規借り入れ取り決め=特別財源)と呼ばれる融資枠5710億ドルを発動した。もちろん、欧州ソブリン危機に対処するためだ。これによってとりあえず、仮にギリシャがデフォルト(債務不履行)を宣言した場合の市場の混乱に対処する用意ができた...
