2010-09-17

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介入資金は意外に潤沢

政府が6年ぶりに実施した円売り介入は、今のところ成功をおさめている。問題は、円相場をこのまま円安方向に押し戻すことができるのかどうかだ。介入初日こそ1・8兆円と過去最大の円売り介入を実施し、円相場を1日で2円以上も下振れさせることに成功した。しかし、いつまでもこのような巨額介入を続けるのは不可能である。実は今年3月、介入資金の原資となる外為特会(外国為替資金特別会計)の予算が、ひそかに140兆円から145兆円に増額された。これは6年ぶりのことである。このうち、すでに外貨準備として107兆円、その他外貨資産として2.1兆円が使われている。残りは36兆円弱。さらに1.8兆円が初日の介入に使われたので、残る介入資金は34兆円程度だ。03年から04年にかけて1年間で35兆円もの巨額介入が実施されたが、当時は逆に10円以上も円高が進んでしまった。その轍を踏まずに円高を阻止するには、やはり無制限に資金供給できる日銀にがんばってもらうしかない。日銀法改正を柱とするデフレ脱却法案の成立が待たれる。