2009-08-18

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CTAの売り仕掛けの背景

CTA(商品投資顧問)の売り仕掛けで日本株が急落したことは、ライブドアのブログでも書いた。CTAはクレディスイスやUBSなどスイス系の投資銀行を窓口にすることが多いのだが、今回の売り仕掛けの背景は、非常に複雑なようである。 米金融当局はUBSに対し、脱税をほう助した疑いで顧客名簿の提出を迫ると同時に、本格的な捜査に乗り出した。スイスは国をあげて金融立国を目指し、銀行は顧客の秘密を厳守することで、公然と脱税ほう助を続けてきた。そこにオバマ政権が初めてメスを入れ、金融の分野でウォールストリートの強力なライバルであるスイスの金融業界を潰しにかかっている。 今回のCTAの売り仕掛けは、UBSに対する米当局の民事訴訟と関係が深いと思われる。UBSは今年2月、IRS(米内国歳入庁)の提訴を受けて、和解金約740億円の支払いと250人の顧客情報提出で合意した。その顧客情報に基づいてIRSは脱税者を特定する捜査に着手し、何人かの顧客が香港を舞台に大規模な脱税を行なっていたことが判明。IRSが先週末、連邦裁判所に提出した書類でそれが明らかになり、それが週明け17日のCTAの売り仕掛けにつながったものと私...